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ボッティチェリの描く女性の優美さ ルーブル美術館 パリ

2023年1月31日まで行われていた『丸紅ギャラリー開館記念展Ⅲ「ボッティチェリ特別展 美しきシモネッタ」』たった1枚の作品だけの特別展。この作品に魅了された方はたくさんいることでしょう。

この作品の作者はボッティチェリ(1455年-1510年)です、『美しきシモネッタ』は日本にただ1枚あるといわれているボッティチェリの作品です。

ルーブル美術館にも3点の作品が所蔵されているようですが、そのうちの2点を撮影してきました。

「三美神を伴うヴィーナスから贈り物を授かる若い婦人」と「学芸たちの集いに導かれる青年」です。

「三美神を伴うヴィーナスから贈り物を授かる若い婦人」(1483-1485フレスコ)

  フィレンツェの近くのヴィラレンミに1階に描かれていた作品と表示されています。

私はボッティチェリの描く女性の姿が好きです、とても優美で、ちょっとしたしぐさや動きに繊細さを感じます。

三美神とヴィーナス、その手には象徴的なものは何も持っていませんが、キューピットは若い婦人のそばに伏し目がちに控えています。

ヴィーナスは若い婦人に何かを渡しています、たぶんこの若い婦人がこの作品を発注したのでしょう。この家の完成を記念して描かれた作品かもしれません、ヴィーナスが訪れ贈り物をしている様子が象徴的に描かれていると考えます。

ヴィーナスと三美神はそれぞれ違う色そして造りの衣装を身にまとっています、一方若い婦人はワインカラーになかなかシックで落ち着いた色彩の衣装を着ています。この若い婦人だけ、この時代の衣装を身に着けています、靴をはいている所にも、ルネサンス時代の絵画の特徴が表れています。

この作品は『サモトラケのニケ』が置かれている階段の脇の部屋に展示されています。


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