アトリエ 籠れ美

絵画制作、展覧会、美術書、趣味、その他日常の出来事について
平成27(2015)年5月4日より

第3の技法追求その3 

2015-08-10 08:29:52 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 先週の土曜に、F4号3枚にシルバーホワイトを全面塗布してカンバスの準備を終える。あとは乾くのを待って、いよいよ制作開始である。この下地の場合、鉛筆で下描きはできない。できなくはないが、練消しで一度引いた線を消すことはできない。だから私はテレピンで薄く溶いた茶系絵具で下描きをすることにしている。
 ちょっとF4号では小さすぎたかなあという気もしますが、新しい描き方を試すのだから、つまりどんな手順で進めるのかを追求するわけで細部描写に凝るわけではないのだから、画面は小さくてもいいかと。その方がいい意味で気楽にやれますしね。もっとも、たくさんある再利用カンバスのうち、できるだけ小さなものから使っていこうということでもあります。それと大きさも揃えたかった。
 さて今回試す技法で重要なのはシルバーホワイト。これを使わないと厚みが出ない、出せない。チタニウムホワイトでは無理。シルバーホワイトのような厚みがない上に、色が強い、隠蔽力が強すぎるので、少量で効果がある。これが裏目に出る。
 もし今回うまくいって無事習得できたなら、制作期間が大幅短縮になる。なるはずである。何かますます短期間での制作が可能になってくる。「大作でも小品でも最低半年かけて(かけるぐらいのつもりで)描くのが油絵」が持論の私にとって逆の結果である。それとも腕が上がれば、次第に短時間で描けるようになるものなのだろうか。いずれにせよいろいろな方法で描けるのは決して悪いことではないので、是非とも今回の厚塗り技法を会得したいと思っている。果たしてうまく行きますかどうか。楽しみであります。


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