アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

彫り

2016-01-08 20:46:10 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 今日の午後、前回で版下の転写は済ませてあるので、とりあえず彫ってみた。ようやく彫れたわけだが、初めででもあり、結果はめちゃくちゃ。あれこれ彫刻刀を使って練習してみただけ。とりあえずどんな感触なのか、確かめてみた程度。彫り終わった版木はとても見れたものではありません。
 しかしながら今日彫ってみていろいろとわかったことや発見があった。版画でしか表現できない部分を知り、それが自分にとっては非常に魅力的なこと、彫る方向の重要性、各彫刻刀の使い心地と自分なりの使い方、などなど。
 一応、彫りの途中で彫刻刀を研ぐことをしました。割とすぐ切れなくなるような気がするんですが、どうなんでしょう。彫りの作業の合間に研ぐのは、別に苦ではありませんでした。今後も大丈夫みたいです。
 今日彫り終わってみると、早速刷ってみたくなった。このひどい版木を刷ってみると何が起こるのか。また新たな発見があるんじゃないか。そう思うと早く刷りたくて仕方ない。来月まで待たずに刷っちゃうかもしれません。ただしその場合、バレンなど刷りに必要な道具は一切買ってないので、また出費が。となると今月は財布の紐を締めるのに失敗ですね。

 付)写真の版木刀は、プロや上級者も愛用するという清水刃物店のものですが、金具(口金)がきつすぎて外れない。どうやっても外れないので、やむなくペンチで挟んで無理矢理外しました(写真の金具の傷はペンチの跡)。男の私でもかなりの力が必要だったので女性や年配の方では無理でしょう。外したのはいいですが、当然今度は元通りに奥まで金具が入らない。不良品ですね。
 はっきり言ってこの清水刃物店は製品管理ができてません。ダメですね。私はウッドライクマツムラで6本組を頼んだのですが、他にもペンチを使わないと外れないものが1本ありました(こちらはペンチを使うとすぐに外れました)。
 ウッドライクマツムラのカタログを見てみると、この清水刃物店の彫刻刀について、口金がゆるくて外れやすい、口金がきつくて外せない、両方の場合のアドバイスが載っている。
 1本1本手作りだからなんてのは理由にならない。どうしてこういう適当なことが起こるのか。理由は簡単。彫刻刀に関して独占状態だから。だからでたらめやっても通用する。
 もし皆さんがこの会社の製品を買うときは注意して下さい。店頭で口金がちゃんと外れるかどうか確かめるのが無難です。


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