アトリエ 籠れ美

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平成27(2015)年5月4日より

F20号制作記その8

2016-03-07 05:33:30 | 絵画制作記、スケッチ記、版画制作記
 一昨日の土曜に、このF20号の続きを描くべく道具を用意し、イーゼルにF20号を乗せてじっくりと見てみた。どうやらうまくいったようだ。何も手を入れずにこれで完成でいいかと思ったが、本当にそうかを確認するため、しばらく時間をかけることにした。全く関係ない他のことをしながら、例えばこのブログの予約投稿をしたり、居間でコーヒーを飲んだりして、合間にときどき絵を振り返ってみた。気になるところが一ヶ所だけ出てきたので、そこだけを修正した。もうそれで終わりにした。朝早く起きてから昼食を挟んでの午後3時過ぎだった。

 絵の出来映えにはとても満足している。結局こういう描き方になってしまった。F12号(「絵画制作」のカテゴリー記事、「風景画改革」参照)よりもこちらの方が圧倒的にいい。やはりもう一段上があったか。もう私の油彩技法はこれで確定的になりました。ようやくかあ、時間かかったなあ。やっぱり十年はかかる。いや十数年か。なかなか自分の納得のいく絵を描くのは難しい。自分をごまかし、適当なところで手を打って、絵を描き続けている人は多い。私は自分に嘘をつくのが嫌だったから、自分に正直に、自分の納得がいくまで油彩技法を追求してきた。ようやくそれが実った。しかしまあ時間のかかる描き方だこと(おまけにあまりやり直しが効かないという)。でもこればっかりは仕方がない。好きでこうなったわけじゃない。たまたま自分の納得のいく油絵を描く技法が時間のかかるものだったに過ぎない。

 さあしかし最後の大仕事が残っている。総仕上げとして今秋の公募美術団体展、中美展の一般公募へ出すF50号の制作が待っている。樹木(風景画)でうまく行ったからといって、人物でうまくいくとは限らない。もちろん大丈夫との自信はありますが、やはり実際に描いてみないとわからない。このF50号が成功したら、いよいよこの「絵画制作記」のカテゴリーも終わりになるかもしれません。今までの記事を残したまま、新規投稿がなくなるという。もし本当にそうなるなら、それはそれで改めて書きたいと思ってます。

 付)まだ「F6スパーリング」が2枚残っています。だいぶ制作が進んでいますが、このF20号の成功により、予定を変更するつもりです。まだ指触乾燥していないので、おそらく制作は来週の今日、月曜になる予定です。


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