Be Natural

気取りも なんのてらいもなく  あるがままの自分を 感性の赴くままに そんな独りよがりの書き捨て日記です。

新人猟師2年目の記録

2022-09-30 16:34:03 | 狩猟・射撃・マタギ

《狩猟登録2年目》

 

前回令和3年12月22日までの出来事を書かせていただきましたが

その後の報告をさせていただきたいと思います。

 

狩猟免許を取ろうと思ってる方々のご参考にしていただければ幸いです。

 

【2020年】

10月 狩猟講習会受講

 

11月 狩猟免許取得

奈良県で狩猟登録(わな猟のみ)

同時に警察署で銃初心者講習の受講予約(11月分は満員で断られ年に数回しか開催されない為翌年2月となる)

奈良県猟友会、奈良支部に入ったものの猟友会の人と直接のやりとりなく

何もせずに猟期が終了

【2021年】

2月19日 奈良県警にて銃初心者講習会受講 

3月15日 狩猟登録票の返還に猟友会の班長宅を訪れ

雑談で竹林に猪が出て筍を荒らされて狩猟免許を取ったことを話したところ

有害鳥獣駆除の申請をしたらどうかと提案を受け

3月22日 奈良市の有害駆除許可申請提出

 

3月23日 中古の檻を購入し、竹林に設置(トリガーはセットせず)

 

京都の銃砲店で散弾銃の予約

(銃の所持許可申請に入手する予定の銃の番号、サイズ等の明細が必要な為)

4月1日 市役所で有害駆除許可証受領 

4月2日 檻のトリガーセット

4月16日 京都京北国際射撃場で初心者教習受講(合格)

帰路京都の銃砲店でガンロッカー、装弾ロッカーを引き取り設置

(銃の所持許可申請にそれらのロッカーの設置箇所を記載する必要がある為)

5月25日 奈良西警察にて銃所持許可証受領

(身元調査など警察による申請者のバックグラウンドを徹底的に調べられるので、許可がおりるまで最低でも一月以上かかります)

5月29日 京都の銃砲店で散弾銃受取

5月31日 奈良西警察署 銃登録及び火薬許可(装弾の購入許可)

初年度は800発

(射撃場での練習用で、実猟は別途猟友会監督下の無許可で買え数量は無制限。但し管理が大変なので常識の範囲で購入します。結構高額ですし)

6月3日 猟友会豚熱ワクチン散布に参加

6月7日 猟友会豚熱ワクチン回収に参加

6月9日 京都笠取射撃場にてスキート射撃4ラウンド

 

ネットにてヨーロッパの射撃用ベスト購入

7月8日 ベスト受取

7月14日 笠取射撃場スキート射撃4ラウンド

8月18日 笠取射撃場スキート射撃4ラウンド

9月6・7日 猟友会の先輩からの指導のもと罠の準備

 

9月9日 奈良県林業会館にてスパイク付き地下足袋と剣鉈購入

9月11日 猟友会の班長より罠受領(資材を渡して作っていただきました。面倒見の良い方なのでとても助かりました。)

9月21日 ネットで購入していたトレイルカメラ受取

熱感知で撮影されるとネット通信でスマホに画像が送られてくるモデル。

別途ネット通信代がかかりますが、人間の臭いがつくと猪が寄ってこないので、自分的には選択の余地ありませんでした。

10月3日 奈良県猟友会新人ハンター研修参加(高取)

南部は追い山が主流なので様子伺いに

10月17日 奈良県猟友会新人ハンター研修参加(五ケ谷)

猟友会メンバーとして参加

10月23日 トレイルカメラ設置

10月24日 JAの精米機へ罠の餌用に米糠を貰いに

10月27日 米糠追加分引き取り

10月28日 くくり罠用真竹採り及び竹細工

10月29日 軽トラのタイヤ交換(信じられないような傾斜や悪路を走るのでラジアルに)

10月30日 山に入り足跡等の探索

猪や鹿の足跡や獣道、牙研ぎした跡からオスメス、獲物のサイズを推察

11月7日 くくり罠実習

獣道探索

ヌタ場探し

 

 

11月8日 大阪総合射撃場 猟友会主催の射撃セミナー参加

 

11月12日 京都の銃砲店にて実猟散弾購入

鳥撃ち用散弾と止め刺し用サボット弾

11月13日 米糠追加分引き取り

11月14日 箱罠準備

11月15日 初猟(くくり罠設置)

11月17日 豚熱ワクチン散布・罠にかかった鹿止め刺し

11月20日 初鳥撃ち 鉈研ぎ

(収獲ゼロ)

11月22日 豚熱ワクチン回収(食いつき調査)

12月1日 くくり罠見回り

 

12月10日 スライサー受取、猪肉、鹿肉スライス

12月14日 近所の山林へ箱罠移動(小学生の通学路に近く危険と判断)・くくり罠追加

 

12月15日 くくり罠 鹿1頭 止め刺し

12月16日 竹林の箱罠に鹿肉散布

12月20日 箱罠米糠追加 トレイルカメラ移動(獣が撮影されてため)

12月22日 罠見回り

12月23日 罠見回り(鹿一頭止め刺し)

12月26日 罠見回り

12月27日 罠見回り

12月28日 鴨撃ち(収穫ゼロ)

12月30日 見回り

 

【2022年】

1月1日 猟友会のメンバーさんに誘われて鴨撃ち(収穫ゼロ)

 

1月3日 見回り

1月4日 見回り

 

1月7日 檻に鹿肉散布

(最初は狸と狐がトレイルカメラに写り、その後猪が現れた為)

(猪が来たら狸や狐は近寄らなくなるようです)

1月8日 猪捕獲

何度か檻の中に入りながら扉が落ちる前に逃げてたので、トリガーの位置を変えて成功

捕獲した猪は、猟友会のメンバーさんのヘルプで電気ショックで止め刺ししてもらい

支部の集会所で解体。 その後メンバーで均等に分配となりました。

 

豚熱で激減していたので、班のメンバーが捕獲できたのはわずか数頭

でもちゃんとお裾分けしてくれるので合計15キロ以上いただいちゃいました。

 

 

1月9日 見回り

1月16日 見回り

 

1月19日 見回り

 

1月22日 見回り

 

1月26日 見回り

 

1月29日 見回り

2月1日 鴨撃ち(収獲ゼロ)

銃猟ができる池は 

鴨が学習して逃げているのかまったく鳥がいなくなっちゃうんです

特に夜明けを狙うハンターが来た後は用心深く日没まで戻ってこないようです。

銃猟のできる目ぼしい池は

県内だけじゃなく大阪などからもハンターが集まるので到底無理

そしてこちらは銃猟のできない池

やまほど集まってるのを恨めし気に眺めるしかありません。

↓ この池も我が家のすぐ近くの溜池

禁漁区なので真鴨もたくさんいます。

もしも獲れたらと

鴨の回収用にルアーと網を買いましたが、とうとう出番はありませんでした。

↓ これは禁猟区の池にいた真鴨

人が近づいたら泳いで距離を保ちますが銃猟のできる池のように慌てて

飛び立つことはありません。

危険かどうか良くわかってるんですよ。

これは班のメンバーが真鴨が獲れたと送ってきてくれた画像

この頃から猪の足跡が消えてしまい

ヌタ場にも全く近寄った形跡が無くなってしまいました。

ココは三方五湖の水路なんですが

淡水湖、汽水湖、海水湖と教本に載っているいろんな種類の鴨がいて

とっても勉強になりました。


初心者の方は、こうした禁猟区の池や湖で鳥を判別する練習をするのがお勧めです。

 

 

2月2日 池下見(凍ってるっちゅーの

鴨撃ちがどれだけ難しいか

よくわかりました。

ここは奈良県の宇陀にある橋

名前からしていっぱい獲物がいそうでしょ

 

2月3日 三重県射撃場 スキート射撃 帰路池の下見

この池は大きくて銃猟のできる場所なのでと下見にでかけたのですが・・・

獣の足跡(たぶん鹿)があるものの

池は完全に凍結

よほど厚い氷に覆われてるのか

獣の足跡が氷上に残ってました。

この辺り、熊出没地域で

単独での行動は超危険なのですが真冬なので冬眠してるかもと

行ってしましました。

 

2月5日 見回り

この時私に割り当てられて場所は奈良盆地から吹き上げる風でいつも凍結しているところ

でも山を登ったり下りたりと小一時間歩き回るので

とてもいい運動になりました。

(そう思わないとやってられないので)

 

2月10日 豚熱ワクチン散布

2月15日 ワクチン回収(食いつき=生存調査)・鴨撃ち猟期終了

2月21日 見回り

 

2月26日 見回り

3月5日 見回り

3月12日 くくり罠回収(遠隔地)

 

3月15日 くくり罠回収(竹林)&檻ロック

トレイルカメラ回収

 

3月18日 狩猟登録票返却

 

結局、令和3年度の狩猟実績は、

豚熱で猪が激減してしまったため

鹿3頭(くくり罠)、猪1頭(箱罠)

となりました。

 

鹿を撃った日は、

それはそれはショックで

生き物を殺すなんて大変なことをしてしまった

しばらく寝つきが悪い日々が続いたのですが

 

それで助かった農家もいるだろうからと慰めてもらい

自分を納得させました。

 

狩猟登録料、保険料、銃のもろもろの申請費用

散弾銃、ガンロッカー、装弾ロッカー、銃の肩掛けベルト、装弾ベルト、掃除道具ほか

射撃教習にスキート射撃、実弾の購入、罠の製作費、箱罠の購入費

で合計100万円弱(銃はピンキリなのでこの半額ほどでも大丈夫)

 

冬山用ラジアルタイヤにホイール

トレイルカメラと通信費

見回りのための燃料費の合計がたぶん50万円くらいでしょうか

 

それまでは毎年班で数十頭獲れてたのが

この年はわずか数頭

 

元々、我が家の竹林の筍を守りたかったのが動機で始めたこと

猪や鹿による被害が甚大だと聞いて

少しでもお役に立てれればと思っていたのですが

 

損得勘定で考えたら拘束される人日も半端なく

考えさせられてしまうのですが

知り合った猟友会の人達から受けた恩義もあるので

経済的な負担にならないうちは続けようかなと考えている次第です。


当初の目的だった

家の周辺の猪は現状いなくなり

また繁殖して出没するようになるまでには相当な年月がかかりそうなので


 

猟期後は

4月1日 三重県射撃場スキート射撃&散弾購入

因みに、スキート射撃4ラウンド(100発)で

射撃場への支払いと弾の合計で約10,000円程度かかりますが

キレイにクレーに命中すると粉々に砕け散ってそれが結構快感なんです。

あとスコアーがだんだん良くなっていくのも嬉しいですしね

 

5月10日 奈良市要請の有害鳥獣駆除活動参加

普通は、猟友会に参加して3・4年後にしかいただけない

有害鳥獣駆除員にしていただいちゃいました。

銃の所持許可証にも有害駆除のスタンプが押され

更新などでも教習射撃が免除されるなどの特典があるんだそうです。

(副会長(支部長)、副支部長、班長ほかみなさんからのご支援の賜物なんですよ

ただ、温かい時期は、ヤマビルだらけでマムシやその他もろもろ

危険生物がウヨウヨしてるので猟期と比べると大変ですけど

 

 

8月17日

支部からのお誘いで、京北射撃場でランニングボア(走る猪)射撃に参加

警報級の大雨の日だったため、猪の的が漏電でとまってしまい

静止の的撃ちになったのですが・・・

 

猟期が終わってからほとんど据銃練習もしていないため

50mの的に一発も当たらず

 

 

 

あと、猟友会のメンバーであれば

この狩りマップのアプリが使えるんです。

狩猟実績を入力するものなんですが

 

猟友会のメンバーは、あまり自分のテリトリーを荒らされたくないため

実はできるだけ秘密にしておきたいらしく

私もアプリを入れたものの 狩猟履歴はまだ未記入のまま

 

 

〔追記〕

私個人は生き物の殺生にいまだ抵抗を感じているのですが

猪と対峙すると、牙を鳴らして威嚇してきてまさしく命を懸けた戦いなので

仕留めた時には全身の毛が逆立つほど興奮して、ハンター病になっちゃうんだそうです。

 

私の支部は高齢化がすすみ、追い山(巻狩り)はしていませんが

いまでも追い山をしている人は、「やっぱり猟は追い山やで」と推奨してました。

 

基本的に猟犬を使って猪をおびきよせるため

優秀な猟犬がいなければならず

そうなると追い山をしている猟友会の支部を探して

メンバーに加えてもらう必要がありますので

追い山での狩猟に興味のある方はご留意いただければ幸いです。

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新人猟師奮闘記

2021-12-22 11:44:39 | 狩猟・射撃・マタギ

猟師の高齢化による人手不足の昨今

猟友会のベテランさん達も後継者を育てることが焦眉の急とあって

狩猟シーズン前に罠のかけ方を伝授してくれました

 

鹿や猪の生息地探し

【ヌタ場(身体についたダニを落とすため泥浴びをする場所)にある足跡から

猪か鹿か、大きさを推察します】

【ヌタ場を出た後で身体を擦りつけた跡からも大きさを推測】

【木の幹につけられた角や牙を研いだ跡も重要な手がかり】

 

獣道と足跡から猪と鹿の違い

 

登りと下りの違い

前足を置く位置

(罠が後ろ足にかかると肉離れをおこして食べられなくなるため

前足を置く位置に仕掛けます)

 

罠のしかけ方

〔くくり罠は長年の経験から完成されたもののため門外不出で、ここではお見せできませんが

見回り方

【獲物がかかっていた時のために猟銃を持参します】

 

獲物がかかった時の対処

銃の狙い方(地形&獲物との位置関係)

狩猟用の弾を準備して

【右から鳥撃ち用散弾、大型獣止め刺し用スラッグ弾、射撃練習用散弾】

 

罠にかかった獲物の止め刺し

血抜き

解体

 

等々

 

〔ブロガーとしては、罠にかかった獲物や止め刺しの様子も載せたいところですが

やはり生き物の命を奪うわけで、私にはできないことを悟りました

 

〔興奮して毛を逆立てて逆襲しようとする猪と違って、

鹿は悲しく鳴くので逃がしてやりたくなってしますのですが

罠で傷ついた脚のまま自然界の中で生き延びてゆくのは不可能だろうと

早く安楽死させてやろうとの気持ちで引き金をひいています。

 

〔それから、農被害は最近では猪より鹿の方が深刻らしく

増えすぎてしまった鹿を駆除するのも猟師の大切な役目なんです

 

当初はこれまで山歩きをしている時とは

全く違う視点での観察に驚かされていたのですが

【これは猪が地中のミミズや虫を食べるために掘り起こされた田圃】

 

〔こうして道端や田圃に掘り返されている跡が新しければ

その地域に生息しているのがわかるので経路の獣道を探します〕

 

そんなこんなで

いつの間にやらすっかり猟師の習性が身についてしまい

”鹿を追う者は山を見ず”状態(笑)

 

ただ、豚熱の影響で激減してしまった影響もあって

今年はベテランさん達でも猪の収穫はほとんどゼロ

鹿や鳥はそこそこ獲れるのですが

【11月15日の狩猟解禁日から1月の間に 鹿3頭、山鳥1羽を収穫】

 

くくり罠だけじゃなく

檻もトリガーをセットして

餌も米糠だけじゃなく

さつまいも、栗、酒粕と酒など

猪が好きなものを撒いているのですが

 

待望の猪は、銃の使えない地域では檻だらけとなっているため

すっかり学習してしまったようで全く入らず 

猪をおびき寄せるために、檻のまわりに大好物の鹿肉を撒いて

トレイルカメラを設置して様子を覗ったみると

狐とタヌキ、猫ばかり

 

それならばと銃が使えないので

できるだけしたくなかった”くくり罠”も仕掛け

現在、様子を覗っているところです。

 

 

解禁日直後に、猟友会のベテランさんが獲った猪肉を

5キロほどお裾分けしてただいたので

これはと期待してミートスライサーまで購入したのですが

 

まあ、もしこのまま年明けまで猪が獲れなかったら

鴨狙いに

 

さて、猟期内に猪を獲るとこができるでしょうか

 

また経過報告させていただきますね

 

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見習い猟師どこへゆく

2021-09-10 23:32:00 | 狩猟・射撃・マタギ
現実主義者の為
着々と猟期に向けて狩猟の準備を開始しました❗💪️😤

仕掛け罠🪤は猟友会の大先輩に資材を渡し一年分のくくり罠100セット相当を率先して作っていただいている為

とりあえず
林業用のスパイク付きの地下足袋



止め刺しのための剣鉈




くくり罠🪤の為の工具類🛠🪚に




埋設の為のスコップを購入し




林業用のチェーンソー防護ズボン👖(猪🐗に突進された場合でも牙で動脈を損傷して殺されないように防刃繊維のもの🥵)を注文しました👍





そして奈良県ハンターマップとGoogleEarthの航空写真を睨めっこしながら鴨🦆撃ちの為の池探し👀






9月と10月は更に射撃練習を重ね




来月の新人ハンター研修の合間を使って調べておいた鴨🦆の居そうな池の下見をしてから

猟期が始まったら
箱罠🪤に誘き寄せる為に糠を撒き




寒くなるまでは鴨🦆撃ちに専念し




年末から猪🐗狩りの箱罠とくくり罠🪤をセットして、ほぼ隔日ペースで罠の見回り

丸一日山⛰を歩き回り
獲物がかかっていれば
止め刺ししてから精肉までの作業となると深夜近くまでかかるんだとか😱

それを猟期の終わる3月15日まで続けるんだそうです。😆

有害鳥獣駆除の資格を得る為にはこれらの経験と実績が必要なのでこの冬は猟師に徹しようと思っています。😤

本業の仕事そっちのけにしてて
社員さんに愛想尽かしされて
逃げられると困るので😓

『これを機会に我が社の業務に加えようと思ってるんだけど・・・』

と半分冗談めかして話したところ

『じゃあジビエ肉🥩🍖の販売しちゃいますか❓😆』と笑って受け止めてくれて、幸せ者だなぁ❣️☺️と彼女の懐の深さに感謝している次第です。🙇‍♂️🙏

明日は畑を耕して
鴨鍋 牡丹鍋に備えて
大根、長ネギ、春菊、水菜を植えますよ〜♪

これぞ、“獲らぬ狸の皮算用”(笑)
Comments (2)
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マタギへの道【最終章:銃所持許可申請中】

2021-05-11 15:00:03 | 狩猟・射撃・マタギ
 


思い起こせば 丁度1年前の2020年5月
我が家の淡竹と真竹の竹林に
毎年恒例の筍堀りに行ってみたところ
 
普段なら数十本の淡竹の筍を収穫する時期なのに
至るところが掘り返されて
穴ボコだらけで皮が散乱
 
 
 
それまで毎年順調に収穫していたのが
突然そんな荒らされた状態になっているのを目前にして
 
偶然、その数日前に孟宗竹の竹林が盗掘されていたこともあって
てっきりココも盗掘されたんだと思い込んでいたところ
どうにも様子が変
 
 
 
淡竹は特に道具を使わなくても 根元で折ったら簡単に採れるのに

穴ぼこだらけにするだろうか? と疑問が沸き


ようやく猪に食べ尽くされてのだと気づきました。
 
 
その後も約ひと月
淡竹も真竹も猪に食べ尽くされ
すっかり学習させてしまったのに気づき
 
最初に電柵をしようと考え
市役所に補助金が出ないかと尋ねたところ
竹林には認定は無理だと伝えられ
 
猟友会に有害鳥獣駆除で相談されてはどうですかとのアドバイス
 
この地区の猟友会の支部に電話してみると
「竹林は罠仕掛けても難しいでぇ。。。」との消極的な返答だったので
 
『そんなら他人任せにせずに狩猟免許を取ってやれ
『牡丹肉大好きだし一石二鳥やんか』と思い立ち
 
ネットサーフィンして講習会があることをみつけ
早速参加申し込みをしてみたのが6月のこと
(狩猟ブームなのか、大人気ですぐに定員を満たしてしまうようでした)
 
7月末の講習会に参加するつもりが
運悪く断食期間中と重なってしまい、腹ペコで遠出する気力がなく
次回の講習に変更してもらい
 
ようやく
狩猟免許取得促進講習会に参加したのが
9月4日のこと
当初は、我が家の竹林に現れる猪退治が目的だったため
わな猟の免状だけを取るつもりだったのが
 
あれこれ狩猟と有害鳥獣の現実を知らされ
 
銃の取り扱いも習ってみたところ
 
 
待ちのわな猟よりも
有害鳥獣の駆除で社会貢献するのも悪くないなと思い出し
 
9月27日に筆記と実技試験を受けて
わな猟と第一種銃猟の免状を取得したのが10月10日
 
その後、猟友会の新人ハンター育成講習会に参加して
10月12日に猟友会に入会し
 
警察署で銃の初心者講習会を申し込み
(11月の講習はすでに満員で断られ2月まで待つことに)
 
2月19日に 県警本部で銃の初心者講習会を受講し

 
 
講習修了証明書を受け取ったのが3月1日
その日に 射撃教習資格認定申請書類一式を提出し
 
3月22日に猟友会の人に案内していただいて
銃砲店で自動銃やその他の用具を仮押さえして
 
認定されたとの電話を受けたのが4月6日で
射撃場に初心者教習の申し込みを済ませ
 
教習資格認定証を受け取ったのが4月9日
またまた猟銃用火薬類等譲受許可証を申請し
 
 
 
4月16日に 京都市右京区となった京北町にある
京北射撃場で射撃教習と試験を受け
 
 
 
合格ラインの25発中2発の命中を
最終試験では13発命中させて無事クリアーし
 
 
写真ではお見せできませんが、
帰路、自動銃を仮押さえしている銃砲店でガンロッカーと装弾ロッカーを買って
 
翌日警察署で 試験の合格証と 
精神科の診断書や 近隣の身元調査 などをそろえ
銃の所持許可申請を済ませ
 
ガンロッカー・装弾ロッカーの設置状況の確認と
家族へのヒアリング(銃を持つことに反対していないか等)があり
 
ようやく所持許可がおりるのを待つだけとなりました。
 
射撃教習の資格認定でも
身元調査
(犯罪歴とか、ギャンブル好きじゃないかとか、大酒飲みじゃないか、借金を抱えていないかなどなど)
で約1月かかり
 
銃の所持許可で
また1月はかかるんだそうです
 
 
 
狩猟免状を取得するまでが
超簡単だったので
 
銃を持つことの大変(面倒)さを
身をもって知ることとなりました。
 
 
昔は、ほとんど申請だけで簡単に所持できてたようですが
凶悪犯罪や自殺など
銃を使った事件や事故が増えて
年々厳しくなっているのを知って
むしろ安心させられたんですけどネ
 
 
もしかしたら許可されないかもしれないけど
それはそれでいいかな って感じです。
 
だって
新品の銃が約35万円
実猟で銃を使えるようになるには
5,000発は射撃練習しないといけないそうで
 
弾とクレー代を単純計算しても50万円
その他の経費を加算したら百万円じゃあすみそうになさそう。
 
これまでにも
狩猟免状のための試験代、猟友会の入会費と年会費、
猟の保険、狩猟登録代に
 
銃の所持申請までの
諸々の費用で20万円以上使ったんじゃないかなぁ。。。
 
 
銃を持てるようになったら
猪や鹿、熊の巻き狩りに参加しようと思ってたら
 
最近はめったに巻き狩りなんかしないそうで
(猟犬がいなかったら無理らしいです)
 
猪や鹿はもっぱらわな猟(檻かくくり罠)で
銃は、山の中での止め差しと鴨撃ちで使うくらいなんだそうです
 
 
そこそこ銃の取り扱いが上達して
有害鳥獣駆除のメンバーに加えてもらえたらよし
 
それが叶わなかったら
臨機応変にクレー射撃を趣味にしようと思います。
 
 
それにしても
狩猟のことを思い立ってから銃を持てるようになるまで丸一年
 
 
管轄の警察署が銃の取り扱い件数(需要?)が少なくて
他の地域とはくらべものにならないほどスムーズなんだそうです。
 
ご参考まで
 
 
 
【付録: 件の狩猟をしようと思い立った竹林は、有害鳥獣駆除の許可を得て檻を設置しました】
 
ただ、もしも罠にかかっちゃったら・・・ひとりで止め差しできるのか、それが大問題
 
 
 
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