電気の苦手なアコースティック・ギタリストに贈る…

アコースティック・ギターの音色は好きだけど,電気の分からないギタリストの一助となれば幸いです.

アコースティック・ギターのためのエフェクター ~ピックアップ篇 -2- ~

2011-08-08 14:36:28 | ピックアップ
前回(2011/07/31),ピックアップの簡単な原理について述べさせていただきました.

今回のピックアップ篇 -2-では,どのように出力するかについて述べさせていただきます.

楽器の持つ,わずかな振動を拾い上げるわけですから,

その電気信号はたいへん微弱な物で,生活に存在する雑音によって汚されてしまいます.

業界ではS/N比(Signal/Noise)と表現しますが,

信号を拾ったら雑音によって汚される前に,できるだけ大きい信号に増幅してあげなければなりません.

NEO-D Single よりも NEO-D Humbacking の方がノイズ耐性は大きく,

プリアンプを内蔵したレア・アースは信号を検出直後に増幅できるため,S/N比についてはさらに有効です.

レア・アースの欠点としてはアンプを内蔵しているため質量は増加し,

表板の振動を抑制する方向に影響しそうです.

さらに増幅のために電源を必要とします.

M-Factoryのシステムで見かけますが,ギター-プリアンプ間のケーブルは5芯のミニキャノンが使われています.

プロが使うほどの信頼性を持ち合わせていますが,さすがにトラブってしまうと出先での補修は不可能です.

また,特殊な物を使うほどその生産コストは上がっていき,高級になってしまいますねっ!

M-Factoryを使うソロ・ギタリストの方々も,ライブでお目にかかるのは

プリアンプによってブレンドされた後にEffectされる事が多いです.

倫典師匠御用達のWAVERはインボードでブレンドし,モノラルケーブルで出力されています.

どこでブレンドするのかが音作りの大きな要素になってくると思われます.


私のシステムは大きく分けて3種類です.

最もカンタンなモノは

・Line 6 の POD X3 Live や HD500 を デュアル・トーン で使って出力するモノ.

これだとAC電源ひとつだけで済みます.

次は

・ブレンド可能なプリアンプ→エフェクタと繋がるセット.

最も複雑なのは

・プリアンプを2台並べて出力し,それぞれにエフェクトをかけた後,最終段でミキサーによってブレンドするモノ.


最近のお気に入りはPODです.

なんと言ってもお手軽なのが良いです.

せっかく作っても,複雑怪奇なシステムでは出番はありません.(汗)

…でも便利でカンタンでも,不満な音では芸術じゃないですよねっ!

PODはなかなりバランスが取れているんじゃないかなぁ!?

ご意見・ご質問な書き込みをいただけるとうれしいなぁ!

次回はようやくEffector篇です. お楽しみに!




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