蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

一之江(いちのえ)名主屋敷

2019年06月22日 | 散歩道から
 河口付近へ行き、土手に上がるのに無理したせいか、2日間ほど、ひぃひぃ言って転がっていた。
 次の日曜日、また晴れた。きれいな青空を見ると、強迫観念のように行かなきゃと思う。痛みも和らぐんだよね。そういうお天気は。
 電車に乗り、今まで一度も降りたところのない駅からタクシーで。

 
 長屋門とのこと。昔は茅葺だったのを銅板葺きにしたとか。門の横に長屋があるかどうか見そびれた。


 入ってすぐのところに年期の入ったお松さんのお出迎え。このねじり具合は相当だよ。私と同じくらいかな。写真さえうまく撮らせてくれない。


 昔の豪農、一之江名主屋敷。わ~い、パンフの写真みたいに撮れた。


 上がり框かな、広い! 田舎の家などがテレビで映ると、玄関と上がり框だけで一部屋できそうだ。


 室内から。天井が高くて、いいなぁ。こんなところで昼寝がしてみたい。戸外は燃える暑さなのに涼しげな空気。


 囲炉裏。夏でも燃やされている。案内の小父さんの話では、茅葺だから、年中いぶしていなければならないとか。

 上の方まで。なんだか横溝正史の映画みたい。

お庭に降りる。清澄庭園とちがい、大木が覆いかぶさり、鬱蒼とした感じ。
 


 お稲荷さん。黄色い鳥居が珍しい。いつも省エネ歩きだから、中までは行かない。


 少し散策を。真ん中の黒い実、背が届かず、これ以上クロースできなかった。落ちているのは梅?
 ーかつて椿と呼ばれた里に江戸時代そのままの佇まいを残す古民家ーとパンフでは謳っている。

 ガクアジサイの白い花びらも、すっごく清潔な感じ。

 周りに掘られていたという濠も、ひなびている。


 竹林。孟宗竹だから写真で見るより太いよ。

 岡の階段は上れない。シルバーカーだし、杖でも危ないね。残念。

 小さな池の鯉は、清澄庭園みたいに人なつっこくなく、岩かげに隠れてしまった。

 しばらく待っていたけれど、出てこない。この写真のタイトルは「陽射し」にしようか。


 お決まりの灯篭。つい清澄と比べてしまうが(まだ覚えているということ)規模も違うし、造りも素朴な感じがいい。


 葉の形から、キンシバイ、たぶん。


 最後にもう一度。茅葺の丸い角を撮りそこねる。


 ブロ友さんの真似をして、モノトーンで、江戸時代らしく。
 
 野趣に富んだという言葉がふさわしい豪農の屋敷だった。