蓬 窓 閑 話

「休みのない海」を改題。初心に帰れで、
10年ほど前、gooブログを始めたときのタイトル。
蓬屋をもじったもの。

秘密の散歩道と好きな桜の歌

2021年04月01日 | 言葉の散歩道

 昨日、午前中リハビリがあった。そんな日は、もうぐったり。でも、行かなきゃ,花が散る……

 と言っても走れるわけではなく、バス停へ。シルバーカートを抱えて、よっこらしょ。

 昨年6月末、秘密の散歩道を1年ぶりにたくさん歩いたと書いた。(見出し写真)

 秋にも行ってみた。

 立ち枯れていて、青天井、秘密でもなんでもない。

 でも、桜の散るころはきっと。ここは桜の並木に違いない。

やっぱり。街灯が同じでしょ。

  仰いでも桜。部屋から見える桜より年期が入っている。

    舞い落ちる花びらで道は桜花のじゅうたん。

 花ニラの咲く根本で、シルバーカートに座り、お昼を食べた。ときおり、花びらがいっせいに舞い降りてくる。

・ちる花はかずかぎりなしことごとく光をひきて谷にゆくかも

                         (上田三四二)

  写真では無理。動画は撮れたけれど、ここには挙げるのは難しい。

 土手壁にもくっつく花びら

 ・行き暮れて木下陰を宿とせば花や今宵の主ならまし

                        (平 忠度)

  落ち武者の平忠度が、最期を覚悟したのは、こんな所だったかもしれない。

  では、また来るからね~

 帰りはタクシーで、疲れ切って帽子をとれば、花びらがはらはらと。