すいぶん長い間、僕は言葉を剥奪されてきた。 ある時期無声映画のような世界を生きていたような気がする。 意識に言葉がまったく浮かんでこない。 ドブ川のように沈んだ自分の中の言葉たち。 それを取り戻すべく格闘している。 今日も大量の文庫本を買い込んできた。 今僕は大量の文庫本の山の中で暮らしている。