1月22日金曜日に無事soloist of ayami yasuyho "y" を終えました。観にきて下さった方々へ、本当にありがとうございました。
"y"は自分にとってデビュー戦のようでした。
この公演をやるまで試行錯誤を繰り返しながら制作を続けてきました。
基本的にパフォーマンスをしようという動機だけがあるのみ、そこから作品を立ち上げてきました。なにかテーマのようなものを設定する心持ちになれませんでした。なのでタイトルもアルファベットの『y』という、どういう作品なのか読めないものになりました。
”y”はTHE POP GROUPの1stアルバムから名付けました。そこには意味はありません。ただ気になるのでそれがいいような感じがしたからです。
しかし決してそれは気分のようなものではありません。どこか自分の内部がそれを強いてきたように強く感じたのです。
そうして作業を続けていくと"y"というのは芳慧のイニシャルのような感じがしてきました。自分の名前をタイトルにしていることがわかった時は少しびっくりしました。
しかし私になにか言いたいことはありません。主張もありません。ただ動いては思い付いたことをノートをつける、ただその繰り返しです。ひたすら身体を動かし出していく。その繰り返しを続けていけば自分の中からなにか出てくるだろうという気がしていました。それが当日出せればとてもいいだろうという予感だけです。
それはなにかとともに戦っているような制作でした。
音楽は今まで演奏したライヴの音をメインに据えて、その他をギターやシールドの音などで作っていきました。シーンごとにくっきりと区別したかったのでそれぞれの曲の感じが違うように作りました。そうしてシーンごとに区分けができて作品の構想が制作しながらより方向付けが見えました。
曲も自分でつくることは楽しいですが、すべてを自分でコントロールしていくので作業量が多いのが難点です。作業スピードを上げながら効率よく制作していく努力が求められていると感じています。
今回の制作は自分なりのものの作り方のアルゴリズムを作る作業でもあったようです。作業と公演で作品を発表することによって自分なりの作り方の方法が見えてきました。
しかし思ったようにお客様が集められなかったのは、私たちの手落ちでした。僕らは自分のために作品をつくっているだけではなく、やはり観にきて下さる方へのプレゼントする気持ちもありました。のでせっかく作ったものを観てもらえるようにこれからは力を尽くしていきたいと考えています。
3月11日(金)には次のsoloist of ayami yasuyho "i (アイ)"を、栃本あずさが踊ります。
"y"制作中からも栃本は作品の構想を練っていました。自分自身をテーマにすることが多い栃本ですが、今回も私の中のワタシという自分のテーゼを掲げて制作中です。音楽は秋紀が担当します。
ぜひ3月を楽しみにしていてください。力を尽くしておもしろい作品をつくります。