NEW JUJU Yoshie Akinori (秋紀芳慧) の2022年6月4日、大阪市西区南堀江にあるenvironment 0g (エンヴァイロメント ゼロジー)でのサンプリングミュージックライヴのダイジェストの映像です。
パフォーミングアーツグループayami yasuyho (https://www.ayamiyasuyho.com/) 名義で2020年までは演奏活動をしていましたが、コロナウイルスの流行も相まってグループの活動を停止した後の、一年振りになるソロ名義でのライヴです。SP-404SX (ROLAND サンプラー) に入れる音の選定作業と、演奏のイメージを含めた音楽作りを一ヶ月の時間をかけて準備しました。
音はレコードプレーヤーの駆動音、鉄道のフィールドレコーディング、森の中を走る川のせせらぎ、ドイツ デュッセルドルフで乗った電車の中の女学生の会話、秋紀の声などをサンプルとして、SP-404SXとSU10 (1995年製 YAMAHAのサンプラー) を使ってリアルタイムに即興を駆使しつつ明るいテンションを入れながら音が持つパワーを会場のお客様も含む意識の変容と会場の空間を変化させることをテーマにして、音も普段耳にしている環境音を錬金術のように変容させて音楽を作ることに主眼を置いての演奏でした。
秋紀は古来からヒトがピンチの場面で出す異常な能力に着目しており、大学では社会学科でトランス状態を研究しておりました。秋紀が考えるアートとはヒトの意識が変容することから生まれる表現であり、音楽を演奏することも日常の意識を離れたヒトの内部から生まれる何かを表出することです。今経験している大きな変革の時代には新しい呪術的なものによって新しい表現が開拓されるべきで、そうした呪術的サンプリングミュージックのライヴには、"NEW JUJU" ~新しい呪術〜がうってつけのタイトルだと思います。
NEW JUJU / Yoshie Akinori
SP-404SX & YAMAHA SU10 sampler/ Yoshie Akinori
video/ Yoshie Akinori
edit/ Yochie Akinori
PA/ Junya Hirano
date/ 2022/06/04
at/ environment 0g
concert directer/ Masataka Nagano
concert title/ "momente" #76 Intersection
equipment/ CACIO EX-ZR800, mac bookair (2020 M1)
special thanks/
Masataka Nagano, Chie Mukai, Psyco Tribe, aboko, our audience, Kumi Wakao, WAKA-san, Azusa Tochimoto, John & Yoshiko, JUN & Asako, Yuko Hioki, Atsushi Takanouchi, Hiroko Komiya, Social Kitchen, parallax records, Germany, KAERU HOUSE, YUINOSATO, Hanamori Syorin, TONKA-SAN, ayami yasuyho, zeroso, all my friends, dad & mom, my sister, my soulmate, my god, my grandfather & grandmother, and you,
Yoshie Akinori (秋紀芳慧)
環境音や物音を録音、編集を経た楽音を使って、リズムの構造から解き放たれた有機的なサンプリングミュージックをつくる実験音楽家&サウンドクリエイター。2012年に自身の主催するパフォーミングアーツグループayami yasuyho(アヤミ ヤスヨ)名義で、全編フィールドレコーディング&ドラム&ギターの音を極小サンプルで綴った1stアルバム『yaki』を含む3枚のアルバムを発表。国内外で音の磁場を見つけては日々フィールドレコーディングをしている。DJやシンガーソングライターのリミックスワークの他に、舞踊家、演出家、美術家として活動を続けながらヨガを日々実践している。企画運営団体o-th代表。