秋紀 芳慧 (Yoshie Akinori)

作曲する

猛烈に暑い日で、体にきています。

 

ここ最近自分の聴く音楽の中に、現代音楽に食指が伸びてきています。それは自分で演奏するために毎回音をつくり、作曲する行為を繰り返す中、自分がやっている音楽は現代音楽ではなかろうかと思うところからきているようです。

そうはいっても現代音楽通ではなく、家にあるそれらしいアルバムは、John Cage、マイケル ナイマン、スティーブ ライヒ、メレディス モンク、武満徹、などなど、一般的なものばかりです。

先日Cageのプリペアドピアのアルバムを聴いていたら、自分がそれを楽しんでいることに驚きました。もうずいぶん前に手に入れたその当時は勉強気分で聴いて、「あ~エラい現代音楽家の人はやることちゃうな~」と思ってさらっと何回か聴いて終わり。

でも今自分がサンプラーで音楽をやるようになると、自分がやりたい音楽はクラブ系でもなく、バンドでもなく、実験系とかもなんか違うよーな気がします。

毎回ライヴの度に作曲というか、そのようなものに向かい合う自分は音楽的メソッドは皆無です。しかし音符を連ねるやり方はできないけれど、他の方法を使って音楽を作るということは、なんだか現代音楽の作曲家のようなもののように思えます。作曲というとなんか大層な感じがしますが、「曲作り」というにはなんだか軽い感じがするのでやはり作曲といったニュアンスに近しいものを感じます。

そう思えるようになるきっかけは、先月見た横尾忠則の「カット&ペースト展」を観に行ったのと、そこから再び自分の中で草間彌生を再評価する感じがあったからです。

お二人ともその作品は、ヨーロッパの美しい絵画のようなものではありません。一般的な「美しい」とは違います。しかし、描くときテキトーちゃうやろかと思えるその絵は一発ですごい勢いを持っています。慎重の上に慎重を重ねた美しい絵ではなく、今、その瞬間にアウトラインを描いているように感じます。その描きっぷりが僕の作曲行為に影響を与えています。

昨日なんか現代音楽聴きたいなぁと思ってタワレコで武満徹のソロギター集を買いました。「Works for Solo Guitar - Toru Takemitsu, Toshio Hosokawa/Marco Del Greco」。よかった~。せつない系。自分の耳が鍛えられます。

 

今日も猛烈な暑さです。ワークショップは今日も開催しております。

 


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