「それもそうだけど、やっぱり何より霊障が心配だったよね 。みんなに凶事…事故とか怪我とかあったらやだし …自分はまだいいけどさ…」
そこで俺ははたと気づいた。
「でも俺には霊障があったようなもんだよ」
「あー、あの人と別れた...」
「じゃなくて こうしてカイがいなくなってしまって、苦しんだことだよ」
「いや、俺も似たようなこと考えてたよ。
他の人との 婚約だの結婚だの、これ以上 遠くへ行かないでくれって」
でももう遠くに行くことは、 離れることはないんだね、そんなことを言って二人で 照れ笑いしてしまった。
「...そういえば さっきのホテルでの、女の子の声はカメラに入っていたのかな?」
「どうだろうな。
俺はカメラを止めた気でいたし、偶然動いていれば入っているかもしれないし動画 も残っているかもしれないけど...それこそ 霊障だな」
しかし、カイのスマホを見てみるとなぜか電源が落ちていて、さらには電源が入らない。
「オミの方は?」
「俺の方は何も撮れなかったと思う」
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