カイも俺のカメラを覗き込んできていたが、
「えっ? 」
二人同時に声を上げてしまった。
俺が写った 3枚とも、手も、もやも、霊のようなものは何も写ってはいなかったのだ。
写っているのはスーツ姿の俺だけ。
おかしな色もオーブもない。
しかし、気がつくとカイは目を伏せている。
「やっぱり俺の生き霊だったのかな…」
尋ねづらかったことを思い出し、こわごわ俺は 尋ねた。
「それって、その、カイが何かの方法で飛ばしてみたってこと? 飛ばす方法を知っていたということ? 」
すると カイはびっくりしたように、
「いやそんな方法、俺は知らないよ。俺、霊感すらないんだよ。
それに、 何のために大事なお前にそんなことするんだよ」
「いや 俺にはわかんないけど…」
カイは少し 怯えたような表情でため息をつくと、
「勝手に俺から飛んでったんじゃないかな。 俺の知らないうちに。情けないけど。聞かない話ではないでしょ 」
「確かにね… 」
「でも、俺のオミへの気持ちが勝手にオミにまとわりついて、ダダ漏れになってるって事なんだろうか 、ってすごく怖かった」
「それでみんなに写真を削除した方がいいって言ったの? 」
(タイトル訂正しました。申し訳ありません🙇)
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