オミさんはもの凄く嬉しそうな表情になって、
「時間ある? もしよかったら コーヒーでもどう? 奢るよ 」
「初見の視聴者をもあっという間にファンにしてしまう」とも言われるオミさんの落ち着いた声とさわやかな笑顔が、
俺1人に向けられているのが、信じられなかった。
おそれおおいとも思ったけれど 、オミさんと少しでも長く一緒にいたいと思って、俺はついて行った。
おしゃれなカフェに入り、席に着くと、オミさんはお茶目っぽく、
「女性のリスナーだとこんなことできないけど。それにせっかく北海道から来てくれたんだし 」
と言って笑い、それから、
「えー、改めて、礼霊ずのオミです」
と 自己紹介してくれた。
それで慌てて 俺も、
「笹本大輝といいます。よろしくお願いします 」
と、会社の名刺を差し出した。
オミさんは、会社のなんていいの?と、一瞬ためらっていたが、結局受け取ってくれた。
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