オミさんのプライベートを探ってるように思われても嫌だったので、俺は手短に自分のことを話した。
動画制作の専門学校を出て、その関係の会社で働き始めたのに、営業にまわされてブラックのように働いてること。
それでいつも休みはYouTube ばかり見ていて、偶然出会った礼霊ずにはまったということ。
「ふーん、そうだったんだ…。じゃあ、せっかくの休日なのにごめんね」
「いえ、俺の方こそ…」
アイスコーヒーを飲んでいるオミさんの笑顔は動画と変わりなく、本当にさわやかで優しかった。
でもそれは…やっぱりあの夜のススキノのバーにいたベーシスト・ミオと同じようだった…
そう気がつくと華島さんのことを、いつ切り出そうか悩んだ。
でも…
「ん? どうかした? 」
「あの…オミさん 、昔、ミオ、だったですよね? 」
オミさんは驚き、言葉に詰まったようだった。そして、
「え…? どうしたの?」
俺の方も言葉に困ってしまった。それで何とか…
「…華島さんの…」
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