ラグビーのワールドカップが行われているのはご存知でしょうか
ワールドカップと言うと、今ではサッカーばかりに目が行ってしまいますが、ラグビーの日本代表は、サッカーより先に、初開催の1987年大会場から7大会連続で出場しています
ラグビー界では、Five Nations と言われる、ラグビー発祥の英国の4協会(イングランド・スコットランド・アイルランド・ウェールズ)にフランスを加えた北半球の5か国と、ニュージーランド・オーストラリア・南アフリカの南半球の3か国が世界をリードしており、ワールドカップの優勝国も、南半球の3か国とイングランドだけです
なので、日本代表が上記の国々との対戦は、ワクワクして見ていました
特に記憶に残っているのが、1983年に敵地に乗り込んで対戦したウェールズ代表戦です
ホームの声援に押されたウェールズに10対29と引き離されましたが、ココからJAPANが底力をみせ、フォワードバックス一体のランニングラグビーで反撃
結局、最後の1トライが奪えず、24対29で負けてしまいましたが、完全AWAYであと一歩までFiveNationsを追い詰めた試合でした
なので、当時は、ラグビーが世界に最も近い世界的な球技だと思っていました
しかし、7大会連続でワールドカップに出場しているとはいえ、その戦績は全大会で予選プール(=リーグ)敗退
勝ったのは、第2回大会のジンバブエ戦だけで、トータル成績は、1勝2分21敗
しかも1995年大会では、ニュージーランドに145対17という記録的大敗を喫するという屈辱を味わいました
一時は、世界に最も近いと思っていたラグビーでしたが、サッカーでワールドカップに出場出来る様になると、自分の中でも完全に見方が逆転してしまっていました
特に、世界レベルの大会で顕著なのが、ハンドリングミスです
日本が目指すランニングラグビーでは、Myボールでハンドリングミスしてしまうと、攻撃のテンポが上がらず守備に追われて、最後はフィジカルの差とメンタルが切れて点差を離されてしまうという展開になってしまいます
恐らく、相手からの目に見えない圧力を感じるのでしょう
ワールドカップ前のテストマッチでも同様の傾向が見られたので、実は今回のワールドカップも余り期待はできないと思っていました
特に初戦の南アフリカ戦では、大差負けだけしないで欲しいと願っていました
そんな訳で、昨晩の南アフリカ戦もリアルタイムでの視聴は諦め、ビデオ観戦を決め込んでいました
すると、朝のニュースで…
歴史的勝利の報道が
早速ビデオを見てみると…
懸念していたハンドリングミスが殆ど出ません
当然、力関係から守備の時間が多かったですが、巨漢揃いの相手選手の突進には、必ず2人掛かりで、1人は低いタックル、もう1人はボールを殺すタックルで、ことごとく止めて行きます
サッカーでいう所のフィジカル(ラグビー界ではフィットネスとも言う)が、ほぼ互角レベルまで上がっており、特に終盤では、逆に上回っていた印象です
今までのJAPANは、どうしても体格差から接触プレーを出来るだけ避けるプレーを指向していましたが、フィジカルの劣勢を感じなくなった事で、プレーに余裕が出来て、結果としてハンドリングミスが激減したのだと思います
鍛え方によっては、日本人でも、ココまでフィジカルを上げる事ができるのだという良い見本です
是非、サッカー界も見習ってほしいです
ハリルホジッチ監督も、日本の足りないのはフィジカルと指摘していますしね
ゲームは点を取り合う展開になり、29対32の3点差でノーサイド寸前
相手ペナルティでJAPANボールのラストワンプレー
予選リーグの初戦なので、通常であればペナルティゴールを狙って同点狙いがセオリーですが…
マイケル・リーチ主将の選択は、何とスクラム
フィジカルに自信があったという証拠です
あくまでも勝利を目指すJAPANのラストプレーは・・・
右サイドへ振ってからの左展開で、最後はウイングのヘスケス選手が飛び込んで逆転トライ
まさに魂のラストワンプレー
何と、ワールドカップ優勝2回を誇る、南アフリカに勝ってしまいました
こんな日が来るなんて…
見ていて、思わず泣きました
テストマッチでは無く、ワールドカップという真剣勝負の場での結果である事が凄いです
まさに、リアルガチの戦いですからね
しかし、南アフリカに勝ったからといって、JAPANは目標のベスト8に行けるわけではありません
サッカーでは、オリンピックでブラジルに勝ったマイアミの奇跡の時でも、第2戦目のナイジェリア戦での敗戦が、決勝トーナメントへの大きな障壁になりました
次のスコットランド戦が重要です
相手は、FiveNationsの一角です
初戦の結果で、相手も油断はしてくれないでしょう
しかし、自信を持って、真っ向勝負で挑んで貰いたいです
日本人の可能性を、世界に見せつけてやりましょう
同点ではなく逆点目指してスクラム選んだ時は
シビレました。展開といい結末といい他に類を見ない逆転劇。ラグビーも注目ですね!
リアルタイムで見たのですね!
興奮して、直ぐには寝付かなかったのでは?
あの逆転トライは、なでしこのワールドカップ、アメリカ戦の澤選手の同点ゴールと同じ位感激しました(^^)/
これがあるからスポーツ観戦は止められませんね(^_-)