もうすぐ冬枯れの景色がやってくる

気づけば、もうすぐ冬。

あの木も、あの山も、

もうすぐ禿げあがってしまうのだろう。


それにしても、早い。

時間が過ぎるのが早い。

人間は歳を重ねると、動きがスローモーになる。

ご老人方を見てて、それは感じる。

だが、スローモーになった人を取り巻く「時」は、だんだん早くなる。

人間の体力のスピード低下と時間の流れが正比例して流れてくれたらいいのにね。

なんとか、時間をゆっくり経過させる方法はないものか。

せめて、気分だけでも。


新鮮な体験が一日の中にいくつもあると、少しはゆっくり感じられるのかな。

もしくは、色んなイベントが一日の中にあると、少しはゆっくり感じられるのかな。

子どもの時の時間の流れがゆったりしてたように感じられたのは、そのせいもあるのかもしれない。


ただ単に時に対して、過ぎるに任せているよりも。



冬枯れの中の川は、時の経過をどんな思いで見つめて流れているのだろう。

小さな音をたてながら。

辺りにこだますることもなく。