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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

多摩川園跡地を歩く 後編

2024年11月24日 | 



過去の都内への小さな旅にして、心のタイムスリップ。

せせらぎ館の前の芝生広場の向こうにはちょっとした丘陵があった。
そこに近づいてみると丘陵の前には小さな川があった。





↑ まあ、川というほどのものでもないか。この写真の右側の緑の中に、かつては長い滑り台があったものと思われる。


その小川ぞいに、園の右側方面に歩いてみた。
するとそこには小さな池があった。はっきり言って、池と呼ぶにはちょっとショボい(笑)。どちらかというと、湿地という感じ。
どうやら湧き水が溜まっているようだ。
ここは公園内では「第二湧水池」と呼ばれているようだ。
ということは「第一湧水池」も園内の別の場所にあるのだろう。
目の前には丘陵があり、その途中には散策路が続いていたが、その湧き水の池からは直接には丘陵には登っていけないようだった。


↑ あの散策路は、後で歩こう。どこかにルートはあるはず。


その後さっき見た小川の方に戻っていったのだが、その途中に丘陵に真っ直ぐに登っていける階段があった。
大山坂と呼ばれる坂になっていた。
この坂が、遊園地時代にはどうなっていたのかは、すくにわかった。地形的に。


↑ 大山坂の階段。この坂にはかろうじて、遊園地時代の名残が残ってるように思えた。この写真の左側の緑の中に、長い滑り台があったのだろう。


この階段坂は遊園地時代にはリフトがあったはず。
そのリフトには、幼少の頃に多摩川園遊園地に来た時に乗った覚えがある。
なのでその坂がかつてのリフト跡だったのはすぐにわかった。
さらに当時はこのリフトの横にはリフトと並ぶように長い長い滑り台もあったようだ。
つまりどういうことかというと、遊園地の来客は隣のリフトに乗って丘陵の上の方に登り、丘陵の上部からは隣の長い滑り台で園内の下部に滑り降りてきてたのだろう。

幼少時代の私はリフトに乗ったことは何となく覚えてるものの、隣の長い滑り台で滑り降りてきたことはよく覚えていない。
だが、当時の私も多分そうして遊んだのだろう。覚えてないだけで。

ちなみにリフトがあった場所は、一直線に登る階段ルートになってるのでわかりやすいが、そのリフトの隣にあった長い滑り台の跡地は今では見分けがつかなかった。




大山坂の階段を下から見上げたあと、先ほどの小川にそって、公園の奥に歩いていった。
すると小川の先にはしっかりとした池があり、池の前には小屋があり、そこは休憩所になっていた。この池はちゃんとした池になっており、水面には水鳥が浮かんでいた。


↑あの小屋の中でひとやすみできそうだ。




↑ どうやらこの池は、近くにある「第一湧水池」からの水が流れてきてるのだろう。


小屋で少し休んだ後、近くの草っ原を眺めながら歩く。
後でわかったことだが、多摩川園の名物料理だった「納涼・お化け屋敷」は、公園奥の草っ原のあたりにあったようだ。
まあ、今では面影は皆無だが。



↑ ここから先には立ち入り禁止になっていたが、この先にはかつて「おばけ屋敷」のイベント館があったのだろう。



↑ この草っぱらは遊園地時代は何があったのか。子供用のミニ電車か、あるいは釣り場があったのかもしれない。


その後、小屋のある池の脇の上り階段を登り、丘陵の上部に向かった。
途中、小さな滝があった。
こんな滝を見ると、そこが都心とは思えない錯覚を覚えた。

多分「第一湧水池」がその辺にあり、そこからの水が先ほどの小屋のあった池に流れ込んでいるのだろう。


↑ 滝の上方。より水源に近いのかな。




↑ 滝の下方。それなりの高さがあった。



↑ 緑にいやされる散策路。都心にいるとは思えない。


さて、階段を登り丘陵の頂上部に到着。
するとそこには、休息所やトイレの脇に多目的広場があり、いきなり整備されてる風景に思えた。
多目的広場の向こうには、せせらぎ公園から周辺の住宅地に抜ける出入口か。

周辺の住宅地を見ると、ここが都心の閑静な住宅地であることを実感。


↑ 近くの住宅地から、ここ「せせらぎ公園」に入る入口。


↑ ベンチの後ろの木は、ねじれたヨメイヨシノの木。花見の季節には桜がきれいなんだろう。ちかくにはトイレもあった。



↑ 散策ルート。来訪者の憩いの場所なんだろうね。



その後、園内の散策路を散歩し、先ほど下から眺めた大山坂を真っ直ぐに降りる階段を降り、丘陵の下に戻った。


↑ かつてのリフト跡地、大山坂の階段を上から見下ろす。この写真の右側の緑の中に、遊園地時代は長い滑り台があったのだろう。





そして、この公園に入ってきた時に歩いた芝生広場を再び歩き、この日の昼飯を食べたレストランのある「せせらぎ館」の中に入った。
館の中はちょっとした図書館みたいになっており、できれば何か本でも借りて読んでみたかったが、あいにく館内は混んでおり、空席はなかったので、断念。



↑ せせらぎ館、入り口。


幼少の頃、親に連れられて何度が遊びにきた多摩川園遊園地の跡地、それが「せせらぎ公園」。
もう遊園地の名残は無い。
強いてあげれば、かつてリフトがあった場所が長い階段になっていることぐらいか。

さすがにそのへんの地形だけは、名残といえば名残なのかもしれない。


かつて栄華を誇った多摩川園遊園地は、今となっては、かつてそこで遊んだ記憶のある人々の頭の中にしか無い。
その遊園地を知らない人にとっては、せせらぎ公園にかって遊園地があったなんて想像もできないことかもしれない。


そんなことを考えながら、私はせせらぎ公園を後にした。

かつて栄華を誇った多摩川園遊園地に思いを馳せながら。

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