時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

ふるさと   by  吉田拓郎

2011年11月13日 | 音楽全般

「ふるさと」というタイトルの曲・・・・といっても、唱歌の「♪うさぎ追いし~」の「ふるさと」ではない。

ここで取り上げるのは、吉田拓郎さんの「ふるさと」という曲である。

発表されたのは、拓郎さんが若かりし頃。

アルバムでは「人間なんて」に入っており、アルバム内での配置は、一番最後だった。

私が知ってる限り、この曲は、このアルバムでのバージョンしか私は聴いたことがない。

ライブで披露したこと、あるのだろうか。

ラジオやテレビでも、この曲が流されているのは聴いたことがない。

 

アルバム「人間なんて」は、あの「結婚しようよ」や「どうしてこんなに悲しいんだろう」という名曲が収録されており、この「ふるさと」は、今となってはアルバムの中に埋もれている感がある。

「結婚しようよ」「どうしてこんなに悲しいんだろう」という拓郎さんの代表曲の影に隠れてしまってる感がある。

だからこそ、ここで取り上げたい。

この曲、初めて聴いた時から大好きだった。

最近あらためてこの曲を聴いてみたのだが、東日本大震災の後の今の日本に住む日本人には、ピッタリの曲だと思った。

震災後、震災から生まれた曲というのが多数登場したが、震災のはるか前に作られたこの曲は、まるで今の日本人のために作られたような気にさせられる。

もちろん、拓郎さんが何十年も前にこの曲を作った時、大震災のことなどは想定しないで作ったはず。

でも、時の流れで、この曲が私の中で、大きく掘り起こされた気分になっている。

 

曲自体は、しんみりした曲ではなく、むしろ明るい。

どっちかというと、人情系の曲にも聴こえる。そして優しい。

だからこそ、いい。

震災を味わったからこそ、この曲がけっこう心に染みる。

 

拓郎さんの曲の中では決して有名な曲ではないので、ご存じない方は多いかもしれない。

だからこそ。

この曲を知らない人には、聴いてもらいたい。

この曲をご存知の方には、あらためて聴いてもらいたい。

あの忌まわしい東日本大震災のあとだけに、なおさら。

日本人の心に大きな傷を与えた東日本大震災による様々な悲劇を、知ってる限りで思いだしながら、この曲を聴くと・・・

 

なんだか、泣けてくる。

 

ちょっと青臭い歌詞だけど、昔こういう気分になれた人は、いるはず。

この曲を歌ってる拓郎さんたちの明るさがまぶしい。でも、原発事故という暗雲が日本を覆いつくす今、こんな明るさを取り戻したくもなる。

 

 

この曲は、今の日本と、今の日本人のためにあるような曲にも聴こえる。

 

なんだか、切ない。

カバーしたくなってきた。

 

 

 

 


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