九十九里浜。
千葉の太平洋岸に広がる、長い浜。
ウィキペディアによると、「刑部岬と大東岬「の間の旭氏飯岡から一宮町東浪見までの、太平洋にに面している、全長約66キロメートルの海岸」。
今の尺で「99里」あるわけではないが、狭い日本にあって、非常に長い浜だ。
この九十九里浜には私は幼い頃から何度も行っている。
幼い頃は親に連れていってもらった。学生時代は、当時入っていたアウトドア系のサークル仲間と行ったり、音楽仲間と行ったりした。
社会人になってからは、バンド合宿でも行っている。
バンド合宿以外では、九十九里浜に行く目的は海水浴だった。
しょっちゅう行っている・・というほどではないにしろ、子供の頃から馴染みのある浜であることは間違いない。
湘南ほど混雑していないというのもいいし、浜周辺の町ののどかな雰囲気もいい。
浜に行き、横を見ると、海岸線がはるかかなたまで続いているのが分かる。その「長さ」を実感できる風景。
得難い浜。
だが・・
東日本大震災での原発事故の影響が、九十九里浜にも及んでもおかしくない。
もちろん、原発の影響は、九十九里浜以外にも出るだろうし、特に福島原発の近くの海への影響は大きいだろう。そう思うと、空恐ろしい。
どこに影響が出ても、悲しいし、寂しいし、切ない。
どの浜に影響が出ても、事件。
私としては、なにより自分のこの目で見てきて、なおかつ実際に海水浴してきたのが九十九里浜。
なので、湘南よりも、他のどこの浜よりも親近感のある浜が九十九里浜。
そんな九十九里浜を含む、東日本の太平洋沿岸の浜辺に、原発事故の影響が出てしまったら、海水浴どころじゃなくなりそうだ。
もっとも私は、もう長年、海水浴のために海に行くことはしていない。
だが、子供時代や、学生時代に海水浴で遊んだ記憶は、実に良い思い出であり、楽しい思い出。
それは、今の子供たち、これから生れてくる子供たちにとっても、そうだろう。
だからこそ・・・・九十九里浜を含む、東日本太平洋沿岸で海水浴ができるはずの子供たちが、若い人が、海水浴できなくなってしまう可能性があるのは、悲しい。
そういえば、ミケというユニットの曲で「想い出の九十九里浜」という歌があったっけ。
ザ・ピーナッツや、グループサウンズのエッセンスを混ぜ合わせたような曲で、けっこう好きだった。
ああいう歌が、今後も、東日本大震災で被害を受けた地域から生まれますように。
そういう歌が登場する環境に、地域が戻れますように。
皆が愛した海に。多くの人が楽しい思い出をつくれた海岸に。
今は、そう願ってやまないのです。
http://www.youtube.com/watch?v=nG81rc1rJDc