私の入院記、2。
去年12月の入院では、入院期間が思ったより長引き、中旬に入院し、退院できたのはクリスマスが過ぎてからだった。
なので、去年2016年のクリスマスは、私は病院で過ごすはめになってしまった。
まあ、クリスマスとはいっても、仮に健康だったとしても、いつもと変わらぬ日常を過ごしていたのだろうが、少なくても気分という面では、やはり病院で過ごすクリスマスというのは、寂しく思えた。
クリスマスの時期を病院で過ごした人は、なにも私だけではない。
私の入院した病院にも多数の入院患者はいたぐらいだから、世の中には同じようなクリスマスを過ごした患者はそれなりに多かったことだろう。
で、世の中がいつもより華やかなクリスマスの時期を病院で過ごしている現実に、いくばくかの寂しさを感じる患者は多かったはず。
そんな可哀そうな(?)患者のために、病院はささやかな心づくしをしてくれた。
それは・・・病院の医師や看護婦、職員たちによる、ささやかなクリスマスコンサートであった。
出演者は、その病院の医師であり、看護婦であり、病院職員たち。
つまりこの場合、ミュージシャンやパフォーマーは医師、看護婦、病院職員であり、観客は入院患者たち。
もちろん、その出演者は本業は医療関係であり、決してプロの演奏家ではない。
なので、演奏やパフォーマンスは、例えば大学などの学園祭みたいな感じ。
それでも、そういうイベントを行ってくれたことは、ちょっと嬉しかった。
医者が楽器を演奏し、ライブを行っている光景は、普段趣味で音楽をやっている私には、ちょっとまぶしく映った。
また、看護婦さんたちが、慣れない手つきで演奏している姿は、なにやら可愛かった。
病室ではにこやかによく話しかけてくる看護婦さんたちだが、ステージでは無言で、あまり愛想もなかったけど、それは緊張していたから。
緊張しているのは、よく伝わってきた(笑)。だから、かえって微笑ましく、楽しかった。
最近では、こういう企画を行っている病院は多いらしい。
私の入院した病院でも、この病院関係者によるクリスマスコンサートは、随分前から毎年行われてきているらしい。
これは、クリスマスに入院していた患者だけが味わえる企画ではあり、ちょっとした特権??
そう思うと、けっこう慰めにはなった。
病院関係者の皆さん、ありがとう。
微笑ましく、せめてもの癒しになりました。
特に、音楽好きで、時には自分でも趣味でやっている私にとっては。
入院している時って、ついつい弱気になっていたりすることがあるので、なおさら。
即席で作られた客席には、場所柄、昭和生まれであろう世代が多かった。
ということは・・・飛び入りで私が自作曲「母校が消えた日 ~昭和の子守り歌~」を弾き語りで歌ったら、喜んでくれる患者さんは多いかな?・・などとふと思ったのは、内緒です(笑)。
でも・・・その場でもしも頼まれたら・・・やったかも。
ただ、こういうコンサートは出来ればあまり何回も見れないほうがいいのも確かで。
というのは、こういうコンサートを見れるということは、クリスマスに入院しているからなわけで。
なお、写真は、その病院でのコンサートとは関係ありません。
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