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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

忘れ得ぬベーシスト。ジャコパスとスタンリー・クラーク。

2008年02月28日 | 音楽全般

今回はベーシストにまつわるお話を一席。
自分がこれまで見て来たコンサートで、忘れられぬベーシストが二人いる。

まず一人目。それはジャコ・パストリアス。通称「ジャコパス」。

人に比べると、自慢できることが圧倒的に少ない私。
でもそんな私でも、わずかに自慢できることがある。
ジャコ・パストリアスの生ライブを見た事があるなんて、ちょっとは自慢できるのではないだろうか。
そう、今は亡き、伝説のスーパー・ベーシストだ。

私がジャコを見たのは、ウエザーリポートが来日公演をやった時だった。
結局ジャコを見たのはそれが最初で最後になってしまった。

当時、友達の影響でウエザーリポートのアルバムはたまに聴いていた。
ウエザーリポートのメンバーは基本的には、ジョー・ザヴィヌル(キーボード)、そしてウェイン・ショーター(サックス)の二人だったが、ここにジャコが加わることで、ユニットは大ブレイクした。

当時私が聴いてたのは「ヘビーウェザー」と「ミスターゴーン」という2枚のアルバムだった。
特に「ヘビーウェザー」に入っていた「バードランド」という曲は相当ヒットしたので、曲を聴けば「ああ、この曲か!」と思う方は多いかもしれない。

ライブでのジャコは、まるでローラースケートでも履いているような動きをしていた。
今思うと、あれはムーンウォークだったんだね。
後年マイケル・ジャクソンで一躍有名になったパフォーマンスだ。

だが当時、ムーンウォークなんてもんを知らなかった私は、ジャコはてっきりローラースケートでも履きながら演奏してるんじゃないかと思った。
ベースそのもののテクニックは今更私が書くまでもない。
ともかくカッコよかった。

その数年後に彼が死ぬ事になるなんて・・。
彼の死は、当時の私のバンド仲間から聞いたのだが、ショックだったなあ。
なんでも、ケンカが原因で死んでしまったということだが、それって、あまりといえばあまりだよ・・。
なんでミュージシャンがそんなことが原因で死ななきゃいけないんだ・・。


で、もう一人の「忘れられぬベーシスト」は、スタンリー・クラークだ。
私が見たのは確か、スタンリーがジェフ・ベックとコンビで来日したコンサートだった。
なにしろその存在感が凄かった。

当時、スタンリーは私のまわりで話題になっていた。
特にベースを弾いてる奴の中では、スーパースターだった。彼のアルバムは数枚聴いたが、「スクールデイズ」というアルバムの中の「人生はゲームさ」という曲には、しびれたもんだった!
ドラマチックでスリリングな展開が圧倒的な曲だった。

この当時、ベックはインタビューで「ミュージシャンに尊敬されるミュージシャンなんて、現在ではスティービーワンダーとスタンリークラークくらいのもんだ」と語っていた。それほどベックはスタンリーに惚れ込んでいたのだろう。

ベックの曲の中で「スキャッターブレイン」という曲がある。「ブロウ バイ ブロウ」という名盤のレコードA面に入っていた曲だ。
スケールを超絶スピードで弾きまくる曲なのだが、ベックとスタンリーのジョイントコンサートでは、な、なんと!
この「スキャッターブレイン」をベックのギターとスタンリーのベースはユニゾンで弾いていたのだ。同じフレーズを。もちろん同じスピードで。一糸乱れず。
ぶったまげた。
本来なら、一般的な知名度という意味では、ベックのほうが上。
そんな時は観客は普通はベックをメインに見てしまう。
だが、このライブでは、スタンリーの存在感のほうが印象的だったような気がする。

この時、このコンサートを一緒に見に行った友と話したのは・・「あれはリードギターならぬ、リード・ベースだね。スタンリーがバンドに居る場合、バンドはもう一人、サポートに徹するベーシストが必用になるかもね(笑)」ということだった。
それくらい、ベースの役を超越していた・・ということだ。なにしろ、すごかった。
まあ、ベックと並んでフロントマンを勤めるコンサートだったから、それでよかったのだろう。

幸い、スタンリーは今も元気に活躍中とのこと。
ベックと二人で、あの良い意味で曲芸のようなパフォーマンスライブをまたやってくれないかな・・とも思ったりする。


ジャコ・パストリアスとスタンリー・クラーク。
どちらも私にとっては、ライブでの姿が忘れられぬベーシストだ。













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