最近は300円近くする高額カップ麺が多く発売されている。
ラーメンの名門店がプロデュースする場合が多い。
今でこそ300円近いカップ麺は珍しくなくなったが、昔、初めて300円のカップ麺を見つけた時はビックリした。
あれはいつごろだったろう。80年代前半頃に発売された・・と思う。となると、今から少なくても20数年以上は前ってことになる。
そのカップ麺の名前は「力一杯(ちからいっぱい)」という名前だった。
当時の300円と今の300円は価値が違うので、今もし「力一杯」が発売されたらいくらくらいするんだろう。
400円くらいはするのかもしれない。
最初「え?カップ麺に300円も払うの?だったら、普通のラーメン屋で食べたほうがいいじゃない」なんて思ったもんだった。
でも、「どれどれ、300円のカップ麺というものを拝見させてもらおうじゃないか」という興味もわき、買った。
具がたくさん入っていた。
これは嬉しい。だが、300円も払ったのだ、それくらい当たり前か??
私のおぼろげな記憶では、普通のラーメンの具に加え、焼き肉や餅まで入っていたと思う。
「なるほど、こりゃ豪華だ」なんて思ったもんだった。
案外、気に入った。
高いカップ麺ではあるが、その後も「力一杯」を見つけるとたまに買っていたように思う。
具がいっぱい入って楽しい・・というのが魅力だった。
最近、高額なカップ麺が流行っていて、300円くらいするカップ麺は珍しくなくなった。
だが「力一杯」が出た時は、けっこう衝撃だった。高額なカップ麺は他になかったからね。
「力一杯」の企画が持ち上がった時、メーカーとしては大いなる「賭け」だったと思う。
先ほども書いたが、「その値段なら、普通のラーメン屋で食べたほうがいい」と客が考えるのは自然。
普通のラーメン屋で食べるのと同じくらいの値段のカップ麺なんて、買う人はいるんだろうか?という危惧は、当然あっただろう。
その意味では、大いなるチャレンジであり、そのテンションに私は敬意を払いたいと思った。
今では300円では普通のラーメン屋で普通のラーメンは食べられないことは多い。
相場的には400円以上はすることが大半。
だから、昨今流行りの300円近いカップ麺は、普通のラーメン屋で食べるよりかはわずかに安い。
その意味では、普通のラーメン屋のラーメンに真っ向から挑戦してるとは言い難い。
それに・・・今の高級カップ麺は、具が寂しい。「力一杯」に比べると、寂しい。
せいぜいチャーシューがよりリアルになったくらいだ。
また、今の高級カップ麺は、全国の有名なラーメン屋のプロデュースによるものが多いので、プロデュースした店へのギャラも含まれるのだろう。
つまり、本来のそのカップ麺の内容の値段よりも高い・・・ってことになる。
まあ、遠くて中々行けないラーメン屋のプロデュースしたカップ麺を食べて、その「遠方にある、噂のラーメン」を食べた気になれるのはちょっと楽しい。
でも、それは・・・正直言うと、本物のその店のラーメンと同じではない。
実際、我が家の近くにある有名ラーメン屋のラーメンがカップ麺化されたのを食べたことがあるが、本物にはけっこう遠い味だったのを覚えてる。
このへんは、カップ麺の限界なのかもしれない。
だとしたら・・・高額なカップ麺を出すのなら、どうせなら、かつての「力一杯」のように具が凄くたくさん入っている楽しい「高級カップ麺」が登場してきてほしいな・・と思ったりする。
高級カップ麺の元祖、「力一杯」。
私にとっては、忘れられないカップ麺。
普通のラーメン屋に、カップ麺が持ち前のキャラクターを活かして挑戦した点に、意気込みを感じた。
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