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大井川鉄道で山奥へ 5
「グリーンシャワーコースで猿並橋に出会う」
午後に散策することにしたコースは、グリーンシャワーロードというコース。
これは大体60分ぐらいと言われている。あまり急いでもつまらないので、このコースもゆったり散策することに決め、出発。
↑ 昼飯を食べたそば屋の近くの広場(休憩所?)には、こんな看板が。寸又峡は「21世紀に残る日本の自然100選」のひとつなのか。
↑ 休憩所の近く。そば屋の横を流れる川。
寸又峡の散策コースとしては、やはりプロムナードコースが一般的なのだろう。なんてったって夢の吊り橋があるし。
グリーンシャワーコースでは、まったく人がいなかった。
ほとんど貸し切り状態のような気分でひたすら歩く。
グリーンシャワーコースというぐらいだから、ひたすら森林浴をしているようなルート。
森の中を進んでいる感じで、日陰が心地よい。
↑ グリーンシャワーコースの入り口。この一角は、草履石公園という公園になっていた。ここからグリーンシャワーコースは「下り」で始まった。
↑ グリーンシャワーコースを歩き始めて、すぐに現れた橋。「ふれあい橋」という名がついていた。
人とふれあうのはいいけど、クマなどと出会うのはイヤかな・・。
もっとも、結局はコースでは誰とも出会わなかったけど。
↑ ともかく、人がいない。コースはご覧の通りの日陰の下り坂で、森林浴にもなった。体力的には、グリーンシャワーコースは楽なほうじゃないかな。
このコースにも一応目玉みたいなものはあり、それは「猿並橋(「さんなみばし)と読む」という吊り橋。
そう、ここでも目玉は吊り橋なのだ。
ただし、夢の吊り橋に比べると、吊り橋に出るのはやや分かりづらかった。
最初私はこの吊り橋に直接つながるルートを見落とし、通り過ぎてしまい、やや逆戻りをするはめに。その逆戻りのルートに急な登り階段があったので、しなくていい苦労をしてしまった。
↑ 猿並橋への分岐の看板を見つけたので、そのルートに入ってみたのだが、なぜか方角的に少し逆戻りするルートだった。
あれれ・・?でも、行くしかない。
↑ 方角的に少し逆戻りのルートを進んでいったら、目の前に・・・というか、見上げるように猿並橋が現れた。後でわかったことだが、実はこの場所からも猿並橋には行けたのだ。だが、この時は、ルートが分かりづらく、安全策でさっき来た道をそのまま歩いて、戻った。そうしたら、グリーンシャワーコースには、猿並橋への分岐がもうひとつあったことがわかった。やや見落としやすい分岐にも思えた。その分岐を進めば、猿並橋のまん前に出たのだ・・。
ちなみに、午前に歩いた「夢の吊り橋」への道の途中で、遥か下の方に見えた「もう一つの吊り橋」が、これ。この時私は、その吊り橋を下から見上げていたことになる。こうして見ると、けっこう高いことがわかる。
この猿並橋は高さ11メートル、長さは96メートル。ということは、夢の吊り橋よりも高く、長い。
この吊り橋を歩いてみて思ったのだが、怖さはむしろ夢の吊り橋より怖かった。
同時に渡れる人数も、夢の吊り橋よりも少ない。確か・・猿並橋を同時に渡れるのは4人だったような・・。ということは、夢の吊り橋よりも強度は・・弱いということに・・??
夢の吊り橋は同時に渡れる人数は10人だったからなあ。猿並橋は、その半分以下ではないか・・。
↑ とにもかくにも、猿並橋の前に到着。夢の吊り橋と違い、来訪者は誰もいない。人っけがなく、ひっそりした感じで、猿並橋は架かっていた。
↑ 見てのとおり、同時に5人以上は乗ってはいけないらしい。しかも、夢の吊り橋よりも高いうえに、長い。怖い。夢の吊り橋よりハードルは高い?
↑ とにかく、来たからには乗ってみよう。いざ。
↑ 夢の吊り橋同様に、真ん中の狭い踏み板を注意深く歩くしかない。踏み板の横は、スカスカ・・。しかも、柵もない。ワイヤーで吊ってあるだけ。
↑ 踏み板の狭さがわかるだろうか・・。こりゃ、高所恐怖病の人は渡るのは無理だろう、、、。
↑ 猿並橋の途中から。カメラを構えるのが怖い。視界が限られるからね。足を滑らしたり、転んだりしたら・・・落下・・。
ご覧の通り、橋の両サイドには手でつかまれるような手すりや柵はなく、つかまれるのは橋を吊ってるワイヤーのみ。
↑ 猿並橋の上から、真下を写す。前述の通り、つかまれるのはワイヤーのみだが、カメラを構えている時は、つかまれない。
↑ 先ほど・・最初にこの猿並橋を下から見上げたのは、この写真の小さな川を渡った先の地点だった。あの時、そのまま川を渡って、山道を登れば猿並橋の前に行けたのに・・。とりあえず、帰りはショートカットで戻れた。
↑ ショートカットで小さな川を渡って振り返ってみた。最初にこの地点に来た時、ここからも猿並橋に登って行けることに気づかなかった。写真の左下方面に写っている小さな小さな木橋を渡って、そのあと右上方面に登っていけば、ショートカットで猿並橋に出れたのに。でも、この風景を最初に見た時、猿並橋までショートカットで登っていけそうに見えなかったのだ。というか、ルートがありそうに見えなかった・・。
この橋は、猿がたまに渡ることがあるらしく、それが吊り橋の名前の由来にもなっているそうな。
また、このへんは熊も出没するらしい。
夢の吊り橋よりも山中・・・という感じが強い。
熊が出没するということは、私にとっては後から知ったことだが、実際にこのコースを歩いている時に「なんか、熊でも出てきそうだなあ」などと思った覚えがある。
その心配は実際に正しかったことになる・・。
まわりに全然人がいなかったから、あんなところで熊に遭遇したら・・・と思うとぞっとする。
ちなみにこの猿並橋の下にあるのは川で、大井川の支流「寸又川」。川幅が広く、橋の下には川と、おびただしい数の石があたり一面に散らばっていた。落ちたら大変なことに・・。
夢の吊り橋への散策ルートを歩く人でも、途中でこの猿並橋は山の中腹の道から遥か眼下に見下ろすことはできる。
寸又峡の散策路を歩く人はほとんどがプロムナードコースなので、この猿並橋は遥か眼下の遠景の吊り橋として眺めるだけで終わってしまうのだろう。
そういう意味じゃ、夢の吊り橋もクリアし、人のこない猿並橋も歩くことができた私は、それなりに満足感はあった。ようし、猿並橋にも来たぞ!・・という気持ちで。
猿並橋を歩いた後は、近くの休憩所でひとやすみ。
その後は平坦な山道が続き、しばらく歩いたら、車道が見えてきた。
人里に戻ってきたそ・・そんな感じ。なんか、少し安堵感。なにせ、この散策コースでは人は誰も見かけなかったからなあ。
あまり混み合うのはノーサンキューだが、人里離れた圏外の山間ルートを歩いてて人っ子ひとりいないというのは、ちょっと寂しい気もした。
↑ 猿並橋近くにあった休憩所、そこには「出会いの広場」の看板があった。マップには「清流広場」と書いてあった気もしたが(笑)。ここでひとやすみ。あいにく、誰とも出会いはなかった。
↑ 猿並橋を過ぎたら、グリーンシャワーコースはこんなルートが続く。登り坂ぎみだが、なだらかだ。このへんで、クマでも出てきたらどうしよう・・・・と漠然と考えたが、なんとかクマには遭遇しないですんだ。よかった。
ちなみにここから車道のあるエリアに出るまでの間に、ルート上には再び「出会いの広場」があり、コテージ風の休憩所があった。コテージ風の休憩所を過ぎれば、車道は近い。車道に出れば携帯の圏内、復活。
寸又峡には散策路としては3種類の散策路があることがマップに書かれていた。
ひとつはもちろん、夢の吊り橋のあるプロムナードコース。
そして、猿並橋のあるこのグリーンシャワーコース。
さらにもう1種類のコースは外森山ハイキングコース。
体力があれば、外森山ハイキングコースも歩いてみようかと当初は思ってたが、プロムナードコース、そしてグリーンシャワーコースの計2コースを踏破した後では、もう体力的にしんどかった。
なので、外森山ハイキングコースには私は行っていない。
ガイドマップでは、プロムナードコースは1周90分、グリーンシャワーコースは1周60分、そして外森山ハイキングコースは1周60分くらいとされている。
プロムナードコースが一番長いんだね。
寸又峡にもしまた来る機会があったら、その時は「外森山ハイキングコース」を歩いてみようかな・・と思った。
グリーンシャワーコースの中は携帯はずっと圏外だったが、コースをクリアし、車道に出たら、やっと圏内になった。
さあ、宿に帰ってひとっ風呂浴びよう。
そして風呂から出たら夕飯まで多少時間があるはずなので、それまで部屋で横になって休んでいよう。
窓の外であたりに響いているウグイスの鳴き声に癒されながら。
↑ 人里に戻ってきた。寸又峡温泉の看板が。グリーンシャワーコースには、誰もいなかったので、人里に戻れてなんだか安堵した。寸又峡の駐車場。バス停もここにあった。外界(?)と寸又峡を繋ぐ、言わば寸又峡の玄関口?
ちなみに大井川鉄道の駅と寸又峡を繋ぐ山道は、けっこう狭い。車のすれ違いは難しい場所もある。バスの運行は、大変なのだろうなあ。
↑ 同じく、駐車場付近で。ここまで来ると、さすがに携帯は安定して圏内になった。車道では圏外になったり圏内になったりして安定してなかった。
↑ 喉がカラカラだったので、特製の「夢の吊り橋サイダー」なるものを飲んでみた。一気に飲みほした。まあ、ここでしか飲めないサイダーなのだろう。
とっても涼しげな名前で、実際に素敵な場所ですね。
今回、だんぞうさんが散策された場所は、「春・夏限定コース」ですか?
真冬のグリーンシャワーコースは、全て落葉して、「グリーンシャワー」どころではないはずですよね(笑)
又、川辺でもありますので、冬は冷え込みも激しいでしょうね。
ところで「5人以上は渡れない橋・猿並橋」は、とても足がすくんで…。
頑丈な橋を作らなかった理由も、やはり旅情感や景観を尊重したからでしょうか?
それなら仕方ないです。
思い切って向こう岸まで、体は揺れながらも行ってみようではありませんか(笑)
木々が日差しを遮ってくれるのか心地よかったです。
このコースは季節は関係ないと思いますが、真冬は雪がどうなんでしょう。
あのあたりが大雪がふる場所なのかどうかはわかりませんが、、、。
ただ、真冬はかなり冷え込みそうな気はします。
猿並橋は、夢の吊り橋よりも怖かったです。
足がすくむ人は絶対いると思います。
滑りにくくて、安定感のある靴をはいてないと危険だと思います。
パンプス系の靴など論外でしょう。
へたしたら命に関わるかも、、、。
吊り橋にしたのは、金銭的な問題だと思います。
対岸は、登山コースに入っていくようでした。