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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

夢の吊り橋を渡る  (大井川鉄道で山奥へ 4)

2019年06月30日 | 

大井川鉄道で山奥へ 4

 

「夢の吊り橋を渡る」

 

寸又峡の温泉は、泉質が実によかった。

良い意味でトロッとした泉質で、肌に優しく心地よい。

美人の湯・美肌の湯・・と呼ばれているのは、ダテではなかった。

湯につかって、肌をさすると、なにやら湯がローションのようにも感じられ、肌がすべすべになるような気がした。

お勧めしたい泉質だ。

 

さて、宿にまず一泊し、翌日。この日は、丸一日寸又峡で過ごすことができるので、寸又峡を散策した。

 

まずは、「夢の吊り橋」と呼ばれる吊り橋を含む散策コースをテクテク。

プロムナードコースという散策コースだ。

寸又峡の「夢の吊り橋」は、世界の「一度は渡ってみたい吊り橋ランキング」にも入っている吊り橋で、寸又峡の大きな「売り」であろう。

 

 

 ↑ 夢の吊り橋へ続く散策路、プロムナードコースを歩きだした。一般車は入ってこれない道。

 

わかりやすいので、道に迷うことはないだろう。道を歩いていれば、自然に着くはず。

宿では散策マップも貰えるし。

吊り橋までの片道所要時間は30分くらいか。

 

道自体は山の中腹みたいな位置を続くので、途中トンネルなどをくぐりながら道を歩いていった。

 

 ↑ 散策路の途中に現れた「天子のトンネル」。冬は、夢の吊り橋方面から吹いてくる風がこのトンネルを通り抜け、その風にあたると無病息災になるという伝説があるとか。ちなみにその風は「龍神の風」と呼ばれるらしい。

 

 

 ↑ トンネル内は涼しい。というか、温度は一年を通じて一定なのかな?だとしたら、冬は暖かく感じるのかな。長さは210メートルほどあるらしい。ここは昔は鉄道が走ってたらしい。

 

途中何気に谷底方面を見ると、遥か下のほうに「夢の吊り橋」とは別の吊り橋がかかっているのが見えた。猿並橋という吊り橋だ。

見たところ、その吊り橋には、人っけがなさそうだった。

時間的な余裕のない旅行者は、その吊り橋にまで行く余裕はないのであろう。

夢の吊り橋とは方角も違うし。夢の吊り橋に行ったついでに行けるような位置ではなかったし。

 

 

 ↑ 散策路の途中で谷を見下ろしたら、遥か下方に吊り橋が。夢の吊り橋とは別の吊り橋だ。見たところ、訪れる人の姿がなかった。

 

 ↑ 少しズーム。あれは、猿並橋という吊り橋だ。夢の吊り橋とは方角が違うし、ルートも違うから、あの吊り橋は、この角度で見下ろすだけですませる人は多いのだろう。夢の吊り橋と、猿並橋、時間的にどちらかを選ばねばならない場合、誰もが夢の吊り橋の方を選ぶだろうから、仕方ないかもね。

 

 

なおも散策路を歩いていると、夢の吊り橋に降りていく階段を見つけた。

そこから遠い眼下にその吊り橋は見えた。

階段を下り、山道を降りて行く。下りなので、体力的には楽。

やがて夢の吊り橋の前に着いた。

 

 

 ↑ 夢の吊り橋に降りてゆく階段に到着。「夢の吊り橋下り口」の看板が。はるか眼下にすでに夢の吊り橋は見えていた。

 

 ↑ 夢の吊り橋に降りてゆく階段から、夢の吊り橋を眺めてみた。今からあの吊り橋に行くぞ。

 

 ↑ 夢の吊り橋へ降りていく道を歩く。てくてく。

 

 ↑ 夢の吊り橋に、着いた。GWなどは、渡るのを待つ人たちで渋滞するらしい。

 

 ↑ 皆、怖々渡ってる。なぜ、怖々なのか。それは吊り橋に乗ってみればわかる。

 

 ↑ 同時にこの吊り橋の上に乗れる人数には、上限がある。足元を確かめながら、慎重に渡ろう。

 

 

 

 

 ↑ 吊り橋の脇は、こんな風景、、、というか、地形。本当は水の色はもっときれいなのだが、土砂が流れ込んだらしく、この日は濁っていたのが残念。

 

 

 

 ↑ さあ、私の渡る番だ。行くぞ。多少、恐る恐る(笑)。ちなみに、この夢の吊り橋の真ん中で女性が祈ると、恋が成就する、、、という伝説(?)があるらしい。恋のパワースポットなのだそうな。祈る時は、足元に気をつけてほしい。くれぐれも踏み板を外れないように。

 

 

 

この「夢の吊り橋」は寸又峡の目玉スポットであり、世界の「死ぬまでに渡りたい世界の徒歩吊り橋10選」のひとつに、日本からは唯一入っているそうな。

寸又峡に来た旅行者の多くが訪れる観光スポットであろう。

高さ8メートル、長さ90メートルある。

 

この吊り橋が人気あるのは、なんといっても橋の下にある「大間ダム湖」のエメラルドブルーの湖面の色と、この吊り橋の対比。

写真などでよく紹介されているが、確かにエメラルドブルーの湖面の美しさは格別。

だが・・私が現地を訪れたこの日は、その数日前に湖に大雨などの影響か土砂が流れ込んだらしく、湖面の色は決してエメラルドブルーではなかった。

正直、湖面の色はやや濁っていた。

その点、残念だった。でも、自然現象によるものなので、仕方ないと思った。

 

 

 ↑ 夢の吊り橋への散策路の途中で見かけた崖崩れ跡。こういう時の土砂が川に流れ込み、この日は吊り橋の下の川水が濁ってたのだろうか。

 

 ↑ 歩ける場所は、真ん中の狭い踏み板の部分のみ。というか、踏み板以外の場所は、歩こうにもなかなか歩けない。なぜなら、、、。

 

 

 ↑ なぜなら、踏み板以外の場所は、ご覧の通り、スカスカだから、、、。踏み板以外の場所を歩いたら、落ちてしまいそうな気分になるのでは。

 

夢の吊り橋はかなりスリリングだ。吊り橋の真ん中に、せいぜい数十センチほど(30センチくらい?)の幅しかない踏み板が対岸まで続き、来訪者はその狭い幅の踏み板の上を歩いていく。

踏み板の横は空洞。

手で捕まれるワイヤーがあるが、決して堅い手すりではないので、よく揺れる。

はっきり言って、下を見ながら渡るとその下の湖面がはっきり見えるので怖い。

自分の歩いているのが幅の狭い踏み板だからなおさら。

でも、下を向いて踏み板を確かめながらじゃないと、心もとない。

高所恐怖症の人は、渡るのは無理なのではないか。

 

 

 

この吊り橋には一度で渡れる人数制限もある。10人までだ。

確かに、そうでもしてくれないと、不安だ。

一歩歩くごとに、よく揺れる。

なので、人数の多い団体客にはお勧めしないでおく。

GWなどの観光シーズンは、その混雑は相当なものらしく、渡るのにかなり待たされることになるらしい。

また、そういう混雑シーズンは、この橋は一方通行になる。

幅の狭い踏み板の上では、人がすれ違うのは危険だと思うので、賢明なルールだと思う。

 

また、これは地元の人に聞いたのだが、吊り橋を渡っている最中に写真を撮ろうとしてポケットから携帯を取り出した時に、足場の不安定さからうっかり携帯を持ち損ねて、携帯を湖に落としてしまう人もいたらしい。

中には、車のキーを落としてしまった人もいたらしい。

落とした携帯やキーは当然下の湖の中に落ちることになる。

そうなるともう回収は不可能。

車のキーを落とした人は、仕方がないのでレンタカーで帰ったそうな。

この吊り橋の途中で写真を撮りたくなる気持ちはわかるし、実際私もそうした。

だが、吊り橋の途中で携帯やキーをポケットから取り出す人は、くれぐれも落とさないよようにご注意あれ。うっかり車のキーや自宅のキーでも落とそうものなら、アウト・・・。

 

 

 ↑ 吊り橋の途中でカメラを手にしてパチリ、その1。手前には吊り橋のワイヤーが写っている。

 

 ↑ 吊り橋を渡ってる途中で撮った写真、その2。その1写真とは逆方角。足元は揺れるわ、狭いわ、カメラを持ってるためワイヤーを掴んでないわで、ヒヤヒヤ。

 

 ↑ ふうふう、ヒヤヒヤ、ゆらゆら、グラグラ。もうすぐ対岸に着く。こんなところで、足を滑らせたり、転んだりは絶対にしたくない。

 

 ↑ しつこいようだが、足元はこんな感じなのだ。怖い。落ちた人って・・いるのだろうか。

 

 ↑ やっと対岸に着いた。橋の上に人が途切れた瞬間に、対岸から、今歩いてきた夢の吊り橋を振り返ってパチリ。

この直前、女子大生らしき2人組が、ゆっくり渡っていった。吊り橋の真ん中で、恋愛成就のお祈りでもしたのかな。

 

 

さて、夢の吊り橋を渡ると、その先には難関が待っていた。

急な山道を登っていく急階段があり、なんとその数300段以上。

なので、足腰が悪い人・弱い人は避けたほういい・・・そんなメッセージが書かれた看板が吊り橋の渡り口にあったっけ。

 

↑ 「木こり橋」という小さな橋が現れ、その後は急な登り階段が続くことになる。さっき吊り橋を渡った2人組の女子大生は、このルートをスタスタ登れたのかな。

 

 

 ↑ こんな急階段が、300段以上も続くのだ。足腰が弱い人は、やめておいたほうが・・確かに無難。

 

↑ 急な階段を少し登って、さっき渡った「夢の吊り橋」を見下ろしてみた。

 

 

↑ 急な階段をさらにだいぶ登った。休憩所みたいなものも設けられており、そこからパチリ。さっき渡った「夢の吊り橋」が、あんなに下に見えた。 

 

 

実際その急階段は・・・私もしんどかった。途中で何度も休憩した。

日ごろの運動不足がたたったのかもしれない。

どうしても夢の吊り橋を渡りたいが、その先の300段以上もの急階段はのぼりたくない・・・そんな方は、吊り橋を渡ったら、そのままその吊り橋を引き返したほうが無難。

ただ、前述の通り、混雑期はこの橋は一方通行になるので、足腰の悪い人は夢の吊り橋まで降りてくるのはやめて、山道の先にある飛龍橋まで歩いていき、飛龍橋から夢の吊り橋を見下ろすほうがいいかもしれない。

飛龍橋はけっこう高い標高にあるので、遠景で夢の吊り橋の全景を見下ろすことができる。

 

ちなみに、夢の吊り橋の対岸の300段以上の急階段を登りきると、その近くに展望台があり、そこには嬉しいことに自販機がある!

おまけに椅子もある。

おそらく来訪者は誰もが急階段でかなり汗をかいてるはずなので、自販機で飲料水を調達して休むといい。

そこにはトイレもあるので、その辺も安心。

ちなみに、近くにはアプト式列車の陳列もあった。

 

 

 ↑ やっと、登りきった。逆方面から夢の吊り橋に行く人は、ここを降りていくことになる。この近くには展望台がある。

 

 ↑ これがその展望台。尾崎坂展望台というそうな。

 

 

 ↑ 尾崎坂展望台からの眺め。正直、展望台の割には、思ったほどの眺めではなかったかも・・。対岸には、さっき私が「夢の吊り橋」に行くために降りた階段がある。

 

 

 ↑ 尾崎坂展望台に陳列されていたアプト列車。一応、本物。観光地になる前の時代には、プロムナードコースにはこの列車が走っていたのだろう。前述の「天子のトンネル」などのあるルートを走っていたのだろう。

 

 

展望台で少し休んだ後、私はプロムナードコースに入っている散策路を歩いて、スタート地点に戻っていったのだが、その途中に前述の飛龍橋があった。

橋から見下ろすと、その高さはかなりのもので、正直怖かった。

遠景には先ほどの夢の吊り橋が見えた。

 

 ↑ 尾崎坂展望台から、プロムナードコースの続きを歩くと、飛龍橋が見えてきた。

 

↑ 飛龍橋に着いた。これはその看板。 

 

 ↑ 飛龍橋をこの角度で見ると、普通の橋なのだが・・。

 

 

 

 ↑ 飛龍橋から、真下を見る。相当高く、落ちたくはない。飛び降りたくもない。

 

 ↑ 同じく、飛龍橋から真下を見る。写真じゃ分かりづらいかもしれないが、相当高いため、かなり怖いぞ。

 

 ↑ 飛龍橋から、夢の吊り橋を遠景で見る。この写真じゃ、吊り橋は分かりづらいかな??

 

 ↑ てなわけで、飛龍橋から夢の吊り橋にズーム。これで少しは「横上から見下ろす夢の吊り橋」がわかるのでは?

 

 ↑ 飛龍橋から見下ろす夢の吊り橋に、さらにズーム。これなら吊り橋の様子がわかるのでは?この角度で見ただけでも、あの吊り橋の怖さがわかるのでは?橋を渡っている人の姿が分かるはず。先ほど、あの橋を私も渡ったのだ・・。歩行者がどこか頼りなげな橋の上で、宙を歩いているのだ。

 

 

プロムナードコースの散策は1周で大体90分くらいだといわれている。

この日に家に帰る予定の人は90分くらいでプロムナードコースをクリアしてバス乗り場に行くことになるのだろう。

あるいは、夢の吊り橋を渡った後、その吊り橋を引き返して、バス停方面に戻るのだろう。

だが私は寸又峡で連泊するので、この日の午後もまるまる使える。時間的な余裕があったので、プロムナードコースを多少ゆったり時間をかけて散策した。

 

プロムナードコースをクリアして元の場所に帰ってくると、そろそろ昼飯時。

昼飯で冷たいそばを食し、少し休んだ後、午後の散策コースへ行くことにした。

 

 

 ↑ プロムナードコースの入り口付近に戻ってきた。そこには、そば屋さんがあった。

 

↑ そのそば屋さんで出されていた、わさびそば。中々美味かったっす。宿の朝飯でバイキングをたっぷり食べている場合は、昼飯はこれくらいの量でもちょうどよかった。 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2019-07-01 11:44:19
今回は、全てがハイレベルですね。

私には無理かもしれません…。

私、吊り橋で足を踏み外して、大惨事になりかけたこともあるので、トラウマです。

防護ネットがあるから、転落はしていませんけどね(笑)

吊り橋途中で止まるくらいなら、そのままスタスタ歩いて、渡りきりたい…。


しかし、険しい道を踏破してこそ、美味しい蕎麦にありつけたのなら…。


私も山道踏破にチャレンジして、美味しい蕎麦食べます(笑)!!
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Unknown (だんぞう)
2019-07-01 13:43:53
え?
吊り橋で足を踏み外したことが?
もし、夢の吊り橋みたいな吊り橋で足を踏み外したら、、、、考えただけでゾーッとします。

雨降りで、踏み板が濡れてる状態で足を滑らせたら、もっとヤバい、、。

吊り橋の途中まで進んだら、とりあえずは頑張って直進して対岸まで行ったほうがいいと思います。


蕎麦屋は、吊り橋からは離れた、ルートの入り口あたりにありました。
なので、吊り橋には行かずとも食べることはできますよ。

それこそ、蕎麦だけ食べて帰ることも十分可能です。
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