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気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

大和撫子 春咲きます  by  新井薫子

2018年03月20日 | 音楽全般

1980年代は、アイドル歌手全盛の時代だった。

だが、私はアイドル歌手に熱中したことは、ほとんどない。

ただ、誰が歌おうと、曲さえ自分の好みであれば、曲そのものは好きになったことはけっこうある。

 

今回取りあげるのは、その中の1曲で「大和撫子 春咲きます」という曲。

歌っていたのは新井薫子さんという女性アイドル歌手だった。

「かおるこ」という名前が、まず印象に残った覚えがある。

 

新井さんに関して私は詳しくない。

ちょっと調べてみたところ、1965年生まれで、名古屋出身のようだ。

デビューは1982年だったようだ。

この82年に登場したアイドルたちは「花の82年組」と呼ばれ、けっこうそうそうたるメンバーがいたりする。

薫子さんの他には、例えば中森明菜さん、小泉今日子さん、堀ちえみさん、石川秀美さん、早見優さん、三田寛子さんなどがいた。まさに、アイドル黄金時代。

 

で、この「大和撫子 春咲きます」は薫子さんにとっては第5弾シングルで、発売は1983年。

 

私は正直、薫子さんの曲では、今も覚えているのは、この曲ぐらい。

曲を知っている・・という意味では、強いてあげれば、薫子さんがシングル第4弾として発表した「私の彼は左きき」ぐらい。

もっとも「私の彼は左きき」は、元々は麻丘めぐみさんの大ヒット曲のカバーなので、私は麻丘さんのバージョンで知っているのだが・・。

 

今考えると「花の82年組」は、一時代を築いた女性アイドルの宝庫だ。

新井さんは、とんでもない激戦区の時期にデビューした・・ということになる。

あのメンバーと同期では、そりゃ苦労したことだろう。

 

調べたところによると、薫子さんは「大和撫子 春咲きます」の後に第6弾シングルを出し、それを最後にアイドル歌手業はやめてしまったようだ。

女性アイドルとしてはスーパーブレイクする・・というところまでは、いかなかったということになるのかもしれない。

 

ただ、私はこの「大和撫子 春咲きます」という曲は、かなり好きだった。

最初に聴いた時、「お、これはいいんでないかい?」と思った覚えがある。

 

サウンド的には、当時流行りのテクノっぽいアレンジが印象的で、飛び跳ねるようなテンポに乗っかった、ややコミカルとも思えるメロディが、すごくキャッチーに思えた。

なんでも、この曲は薫子さんにとっては、勝負曲だったようだ。

 

私がこの曲を始めて聴いたのは、ラジオでだった。

多分、仕事で車を運転していた時に、カーラジオでかかったのだろう。

 

聴いた瞬間、「これ、インパクトもあるし、キャッチーだし、けっこうヒットするんじゃないか」と私は思った。

この曲を番組内でかけた、そのラジオ番組のパーソナリティも、この曲を流した後に、「この曲はもしかしたら化けるかもしれません」と語っていたのを、私ははっきり覚えている。

この場合「化ける」というのは、ブレイクするとか、大ヒットするとか、そういう意味だった。

 

曲が気に入ったこともあり、私はその後のヒットチャートを密かに楽しみにした。

もちろん、この「大和撫子 春咲きます」がチャートを駆け上ってくるのを期待して。

「もっと聴きたい」という気持ちもあったし、チャートを登ってくれば、聴けるチャンスも増えるはずだし。

 

だが・・。

 

中々チャートにこの曲は登場してくれなかった。

 

しばらくチャートを気にして聴いていたのに。

気に入ったので、登場してくるのを密かに楽しみにしていたのに。

 

 

結局この曲は最終的には・・オリコンの最高順位は138位どまりだったらしい。

そう・・100位以内にも入ってくれなかったことになる。

この最終的な「最高順位」が138位どまりだったことを知ったのは、ネットで調べられる最近になってからである。

どうりでチャートを登ってきてくれなかったわけだ・・。

そりゃ138位どまりでは、いくらチャートを見てても登場してこないはずだ・・。

コミカルにも聴こえた要素が、逆効果になってしまったのだろうか。

だとしたら、なんか、残念。

気づけば、この曲はいつの間にか埋もれて、新井薫子さんの名前と共に、耳にしなくなっていた。

 

 

近年ネットが普及したおかげで、色んなことを調べやすい世の中になった。

新井薫子さんが、その後どうなったのか、ちょっと調べてみた。

すると、新井薫子さんはその後「KAORUKO」名義でイラストレーターやデザイナーになり、更に今はフラワーアーティストとして元気に活躍されているようだ。

 

以前このブログで、倉田まり子さんのことを取りあげたことがあった。

女性アイドルとしてデビューし、その後芸能活動から離れ、今ではまり子さんはキャリアカウンセラーとして活躍されていることにも触れた。

そして、新井薫子さんもまた、芸能界引退後に新たなキャリアを身につけて現在活躍中であることが、この記事を書くために少し調べてわかった。

 

必ずしも芸能活動時代が大ブレイクしなかったとしても、その後の人生で、芸能界時代をはるかに凌駕する輝きを放っている現在の姿が、まぶしい。

 

これでよかったんだね。

 

 

ただ、新井薫子さんの歌った「大和撫子 春咲きます」という曲が、私は好きだったのは事実。私は今も忘れていない。

もっとヒットしてほしかった。

そういう密かな思いは、今も私の中にある。

 

 

 https://www.youtube.com/watch?v=SQgjidceM4A

 

 

 

 


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2 コメント

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Unknown (鮎川愛)
2018-03-21 01:23:58
芸能界という世界は、宇宙によく似ています。


超大物や大物は、派手に光り輝く星。

光り輝く星であっても、爆破して、宇宙から消えてゆくこともある。

むしろ、そういう星は無数にあります。


薫子さんも、そういう星だったのですね。

しかし、別世界で、地位も収入も安定して、幸福な生涯を送っていらっしゃることには、私も初めてお名前を聞くお方ですが、安心しました。


テレビ番組『あの人は今!?』にも、御出演されたこともあるかもしれませんね。
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Unknown (だんぞう)
2018-03-21 19:30:03
芸能界入りしてスターになれるのは、ほんの一部でしょう。

更に、そこから長く残っていけるのは、ますます少ないはず。

新井薫子さんは、アイドルとしてはスーパーブレイクまではいかなかったのかもしれませんが、その後の人生で成功したみたいで、なによりです。

あの人は今、、、そういう企画で取り上げられたことはあるかもですね。
取材を受けてテレビ出演したかどうかは私にはわかりませんが(笑)。
返信する

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