時間の外  ~since 2006~

気ままな雑記帳です。話題はあれこれ&あっちこっち、空を飛びます。別ブログ「時代屋小歌(音楽編)(旅編)」も、よろしく。

店の常連客の代替わり

2009年03月25日 | 日々の、あれこれ

馴染みの店というのがあって、常連としてよく行ってた・・とする。

いつも行ってると、よく顔を合わせる「常連さん」がいる。

頻繁に顔を会わせると、仲良くなれる人もできてくる。

しかも、それが何人もになると、「行けば、誰かがいるだろう」という感じになり、そこには自分の居場所がある・・という感覚になり、頻繁に行くようになる。

すると、ますます輪が広がる。

ますます行くようになる。

まさに、好循環。それは、その客にとっての「その店のピーク」になる。

やがて、年月がたつにつれ、新しい常連さんもできてくる。

そこに新しいグループも生まれたりする。

雰囲気も若干変わって来る。

新しい流れができたりもする。

それに馴染める人もいれば、馴染めない人もでてくる。

そうなると。

気づけば、新しい流れに馴染めない、昔ながらの常連さんが少しづつ「来るペース」が落ちてきて、だんだん顔を会わせる機会が減ってゆくようになる。

こういうのが顕著になっていくと、しまいには顔を会わせることがほとんどなくなっていく。

すると、いつしか自分も、その店にいくペースが落ちて行く。
寂しさを感じながら。

こうして、客の代替わりが起こる。

常連だった人の足が遠のいていくには、なにか理由がある。

金銭的なもの。
1人では入って行きづらくなった(店内のレイアウトの問題)。
家庭の事情(独身だった人が結婚して、あまりより道をしなくなる)。
そこに集まる人に苦手な人が増えてきた。
苦手じゃないまでも、新しい輪に入ってゆきづらくなった。
知らない人が増え過ぎた。
店の方針や方向性が変わった。
責任者が変わった。
引っ越した・・などの地理的要因。
その人にとってのその店がつまらなくなった。

などなど、色んな理由があるだろう。

これまで私自身そういう例を見て来たし、味わってもきた。

悲喜こもごもの思いで。

こういうのは、多かれ少なかれ、どんな店にもあることなのだろう。


考えてみれば、一定の客にとってのピークが何十年も続いてゆく・・というのは、稀なことなのかもしれない。


店にとっては、繁盛していくためには、新しい常連もゲットしていかねばならない。
一定の客にとってのみ居心地がいい・・という状態では限界もあるだろう。

店には、お客が多い日もあれば、少ない日もあるはず。
営業的には、客が少ない日というのは、少しでも少なくしたい。
そうなると、幅広く常連客を掴んでおかねばならない。

一部の客のためだけに営業してるのじゃないのだから。

とはいっても、その「一部の客」がそれまで支えてくれた部分もある。

その「一部の客」の繋がりで、新たな客を掴んできた部分もある。

かといって、その「一部の客」や、その取り巻きたちが我が者顔をして、ちょっとした「店の中での特権意識」を持ったり、「派閥」を作って固まってくると、だんだん他の客は引いてゆく(初めての人が1人では入って行きづらい店内レイアウトだと、特に)ケースは多いだろう。

会社での力関係じゃないんだし(笑)、客にとっては、プライベートで好きで行ってる店でまで、そんな思いはしたくないだろう。
仕事では我慢しても。

となると、一見さんは行き辛くなる。

それは口コミで伝わる。

最近はネットという情報源もあるので、伝達の範囲が広い。

・・・・。

このへんのバランスは、けっこう難しい問題なのだろうね。

じゃあ、どうすればいいのだろう。

一番民主的なのは、住み分けができるといいかもしれない。

もしくは、固定「仲良しグループ」のメンバーが、いつも同じ顔ぶれで固まってばかりではなく、バラけて遊びに来れるようにする。
入って行きにくいと思われた派閥のメンバーでも、派閥を離れて個人単位の雰囲気の時に接すれば、案外打ち解け合うことができる場合もある。
そうなると、新参者にとっては、それは「次」につながる。


繁盛して、色んな客が来るようになると、とかく仲良しグループってのは出来がち。

合う人間、合わない人間・・というのが出て来るのは、これはもう仕方のないことだろう。

店としては、すべての客を個人単位でケアーできるものではない。
店が、特定の客にだけ合わせていったのでは、その「特定の客」はその店で「特権意識」を持ってしまう。
そうなると、その「特定の客」に嫌われた客は、その店に行きにくくなってゆくし、それでは店の営業上マイナスでしかない。

たとえ店主が、色んなお客さんをつかみたいと思っても、その「特権意識を持った客」が、店の営業上マイナスな存在になっていく場合はあるだろう。
知らぬ間に、店の営業妨害をしてることにもなってしまいかねない。
下手すれば「排他的な店」に思われたり。
店主が、あえてそれでいいと思っているならともかく。


こうなると、悪循環だ。


常連客と、一見客、新参客のバランス。
中々、難しい課題で、また大事な課題でもある。

きっと、どの店も、その問題では苦労してることだろうね。
どの店にも、その店にあった対処の仕方があると思うが、そういう問題に関しては、店はどう考えてるか・・というのも大事だろうね。
それによって、対処法も違ってくるだろうし。

ともあれ、今もし気に入ってる店があるならば、なるべく長く、その店はその人にとって居心地のいい店であってほしい・・・そういう思いは、誰も同じだろう。

多少店の雰囲気が変わっても、そこが行き慣れた馴染みの店で、その変化が「ついていける」範囲での違いくらいであれば、それまで同様に店に行きたいという気持ちはあるだろうしね。



とりあえず、今私が気に行ってる店が、いつまでも居心地の良い店であってくれればいいな・・と思っているのです。
今、自分にとって気に入ってる店はあるから、なおさら・・。


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