
私の初の自主制作アルバム「空を見ていた。」の収録曲は、大半は割と近年の自作曲が収められている。
だが、1曲だけ、飛びぬけて古い自作曲も混ざっている。
その「飛びぬけて古い自作曲」が、「失恋の言葉(うた)」。
なにせ、ギターを弾き始めて間もない、中学の頃に作った曲。
そのせいか、タイトルも若い(笑)。
作った当時・・・・遠い未来に、自分がアルバムを作るようなことがある時に、この曲をアルバム収録曲として選ぶなんて、夢にも思っていなかった。
当時の自分の自作曲の中でも、とりわけ重視してた曲というわけでもない。
高校時代にフォークグループで活動してた時にも、この曲をレパートリーにした覚えはないし、大学時代に弾き語りで人前で歌った時にも選曲した覚えがない。
大学、社会人でのバンド時代では、この曲の存在すら忘れていた。
最近の時代屋ユニットでもレパートリーにはしていない。
数年前に、ひょんなことから弾き語りライブをする機会があり、その時に、なんとなく気まぐれでこの曲を選曲してみた。
そうしたら、こういうスタイルの曲は、自分の自作曲の中に、他にはない・・ということに気付いた。
また、今の自分では、こういう曲は少し恥ずかしくて作れないとも思った。
だから、自分の自作曲でありながら、自分の自作曲ではないような感覚。
レコーディングの際、この曲を当初から正式収録曲として決定していたわけではない。
1曲くらい昔の曲を入れといてもいいかな・・・程度の感覚はあったけど。
まあ、余裕があったら入れてみようかな・・そんな感じだった。
で、いざレコーディングが始まってみて。
何曲か、曲のベーシックを録音し終わり、そこで音をかぶせてもらう予定の相方ジャンが来るまで少し時間があった。
そう、相方の到着待ちをする時間があった。
その短い間に、この「失恋の言葉(うた)」を、入れて時間をつぶしたのだった。
だが、いざ完成してみると。
「母校が消えた日」の直前にこの曲を配置することで、一連の流れになったような気はしている。
一種の息抜き曲のような気分で、この位置に配置したのだけど、入れるとしたら、この位置しかなかったとは思っている。
ともあれ、このアルバムで、一番手がかかっていない曲なのは一目瞭然かも(笑)。
一番手がかかっていない・・というのが、このアルバムでのこの曲のポイントだったりして(???)。
なお、写真は、ブックレットに使用しなかった写真の1枚で、レコーディングスタジオに持参したシンセの写真。
あまりに重くて、タクシーで運びました(笑)。
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