私にとって、この年齢にして初の自主制作CDアルバム「空をみていた。」。
音源のレコーディングは、築地にある録音スタジオにて行われた。
このアルバムを作りにあたり、当初私は何人かの音楽仲間に手伝ってもらおうと思っていた。
私の知り合いに、コーラスが実にうまいグループがいるのだが、そのグループに1曲目の「Boy in the sky」のコーラスをやってもらおうと思っていた。実際、そのグループのリーダーにその話を持ちかけてみたところ、けっこう乗り気になってくれた。
「母校が消えた日」では、以前時代屋のライブでやった時に、二胡という楽器をメンバーに弾いてもらったことがあったので、レコーディングでもその楽器を導入してもらおうと思った。
また、「岩瀬の湯」という曲でのコーラスでは、何人かの友人(音楽をやってない人でもいいい)をスタジオに呼んで、和気あいあいと、多少音が外れてもいいから、遊び風でコーラスをやってもらおうと思っていた。
「もっと早く出会えていたら」では、相方のジャンにエレキを弾いてもらうことも考えた。
だが。
レコーディングは当初は昼から夜にかけて行ったのだが、その後は深夜の録音になった。
というのは、昼間と深夜(というか、オールナイト)では、スタジオ使用料がだいぶ違う。
その金額の違いは大きかった。
なので、2回目以後の録音はすべて深夜・・深夜0時から朝の9時~10時くらいまでの時間帯で行うことになった。
そういう時間帯になると、スタジオに友人を呼ぶわけにもいかない。
そういうわけで、すべて一人でやったほうがいい・・という事情もあったのだった。
もしも「Boy in the sky」が、私の知り合いのコーラスグループだったら。
もしも「母校が消えた日」に二胡が入っていたら。
もしも「岩瀬の湯」に、複数の人の和気あいあいのコーラスが入っていたら。
もしも「もっと早く出会えていたら」のリードギターがエレキだったら。
きっと、また一味違った出来上がりになっていたと思う。
昔、ビートルズがイエローサブマリンを録音してる時、スタジオ内にいた人が、スタジオ内の色んなものを使って効果音を演出したものだが、そう「いうハプニング的な遊びによって曲がより楽しくなるなら、それは実に素敵なことだと思う。
なお、写真は、ブックレットに採用しなかった写真の一枚。
場所は尾瀬。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます