前回の続きです。
沖縄そばに続いて「キングタコス」です。
「キングタコス」といえば「タコライス」ですね。
沖縄生まれのファーストフードとして、
今では定番メニューになっています。
自分がよく行く地元のスーパーでも、
簡単に作れる「タコライスの素」が売っていますよ。
自分がよく食べたタコライスは、
タイ米にタコスとチーズとレタスだけの、
今となってはシンプルでスタンダードなものですね。
「お米にチーズをトッピング?」なんて、
最初はちょっとゲテモノ扱いだったのですが、
意外や意外、
少なくとも不味くはなかったですね。
コッペパンの「つぶあんマーガリン」を、
初めて食べた時と同じような感覚でしたよ。
「なんじゃこりゃ!」ってな感じ。
でも、
あれはタイ米だから相性が良かったのかもしれませんね。
コシヒカリといった日本米だとどうなるんでしょうね。
食べたことないからわかりませんが…
ちなみにタイ米を日本米と同じ感覚で炊飯したら、
ハッキリいって「不味い」です。
これは何度も経験しましたから保証します。
今から20年以上前、
国内のコメが不作で急遽タイ米を輸入した時ですね。
ハッキリと「不味い」と書いてしまいましたが、
正確には「調理の仕方を間違えている」と、
直したほうがいいかもしれません。
日本米の調理とタイ米の調理は、
根本的に違うということですね。
調理の仕方を間違えば、
日本米だって不味くなりますからね。
また、タコスとチーズといった濃い味を、
ほどよく中和してくれる刻みレタスの存在が、
自分にはなくてはならないものですよ。
レタスがなかったら、
いくらタイ米と一緒に食べたとしても、
味が濃すぎてすぐに飽きちゃいます。
喉が渇いて水ばっかり飲んでしまいます。
レタスではなく千切りキャベツでも合うかもしれませんが、
自分はより水分が多く含んだレタスのほうが好きです。
ただ、あくまでもファーストフード的な存在だから、
毎日食べることはしませんでしたね。
チーズバーガーやピザは好きだけど、
必ずしも毎日食べないのと同じ感覚です。
たまに食べるから美味いんです。
ここ最近はキングタコスに限らず、
お店によってタコライスのレシピが違うようですから、
食べ比べてみるのもいいかもしれませんね。
キングタコスはタコライスのほかに、
物凄く印象に残っていることがあります。
それは「金武町の雰囲気」ですね。
特に初めて足を踏み入れた時は、
自分が20代前半の頃ですから、
かれこれ20年以上前のお話です。
アメリカのようでアメリカではなく、
沖縄のようで沖縄でもない…
しかしながら、
沖縄でしか感じることが出来ないような、
そういった独特の雰囲気といいましょうか、
ちょっとした「異空間」でもありました。
東京の福生や横須賀よりもディープな感じ。
ただ、特に怖いといった印象はなかったですね。
ビリヤード台で当たり前のようにエンジョイしている、
私服の海兵隊員たちを窓越しから見た時、
物珍しさで見ていて偶然彼らと目が合ってしまった時は、
「ヤベッ!」っていう感じでドキッとしましたけどね…
米軍相手の飲食店は残念ながら、
現在は廃墟が目立っているようですね。
社交街全体の雰囲気も、
なんというか、
ディープさが薄まりカジュアルっぽくなっているというか、
20年前とだいぶ様相が変化しているような気がしますよ。
次回以降に続きます。