まず、当ブログでは個人的な評価として、
①面白い
②一回観れば十分
③途中で挫折
という観点で映画やドラマをレビューしています。
この映画は1971年製作ですから、
今となってはだいぶ古い映画になりますね。
ちなみに自分も1971年・昭和46年生まれのオッサンです。
さて、①から③までの評価なんですけれど
自分としては②の「一回観れば十分」でした。
まず最初に気になったのは、
「なんか詰め込みすぎじゃね?」っていうこと。
慶良間諸島の集団自決からひめゆりやら、
島田知事やら摩文仁まで、
無理にギュ~っと押し込んでるような気がして、
それが全体的に散漫になってしまったというか、
なんというか…
勿論、タイトルが「沖縄決戦」なのですから、
全体を俯瞰するような視点ていうのも、
ありっちゃあ~いえばありなのです。
しかし、詰め込みすぎたせいで、
自分には逆に冗長さを感じてしまいました。
だから時々、飽きるんです。
ま、沖縄戦を題材にしていなかったら、
途中で挫折してしていたでしょうね。
それと、本作品に限らず他の作品にも言えるのですが、
軍人が「ステレオタイプ」なんですよね。
いわゆる「貴様!それでも軍人かぁ!」みたいなね…
これも勿論、そのような軍人がいたとは思うのですが、
この手の映画って、そればっかりなんですよね。
特に1990年代以降のは著しいです。
小林桂樹・仲代達也・丹波哲郎はさすがにプロの役者だから、
「ステレオタイプ」を演じきっていたことには高評価なのですが、
「軍人はこうでなければならない」という、
軍人に対するある種の偏見が、
すでにこの頃から現れてきたのではないのかな…
それが「ステレオタイプ」軍人の具現化となったのかな…
そんな気もするんですよね。
このように「ステレオタイプ」化すれば、
人間味が限定されてしまうから、
盛り上がりに欠けるというかなんというか、
そんな一辺倒の人間模様を見せられると…
まぁ‥要はそれだと飽きるんです。
そういうわけで自分は沖縄戦に興味が人一倍ありながらも、
この映画は一回で十分と思いました。
ちなみに史実かどうかという観点については、
映画に関しては一切問いません。
映画として面白いかそうでないか、
それしか考えていません。