【弁護団声明】Colaboによる若年女性の居場所事業への、深刻な憎悪犯罪(ヘイトクライム)に対する抗議声明
2023年1月22日
一般社団法人Colabo及び同代表理事仁藤夢乃代理人弁護団
1 はじめに
2023年1月18日、Colaboが、若年女性の居場所事業(以下「本件事業」といいます)の一環として新宿区役所前で行っている「バスカフェ」に対し、複数の男性による直接の妨害行為がありました。
インターネット上にまん延する荒唐無稽なデマや過激な誹謗中傷に扇動された本件妨害行為は、本件事業の現場に対する直接的な攻撃であり、困難を抱える若年女性たちとその居場所をターゲットとした、深刻な憎悪犯罪(ヘイトクライム)です。私たちは、これに対し最大限の怒りを表明し、断固抗議するとともに、速やかに所轄の警察署に被害届を提出する方針であることを明らかにします。
また、私たちは、インターネット上で繰り返される荒唐無稽なデマや過激な誹謗中傷こそが、このような憎悪犯罪を生み出す土壌であると考えています。私たちは、本声明において、憎悪犯罪を扇動するデマや誹謗中傷に加担せず、これらを非難するよう、全ての人々に対し、呼びかけます。
(中略)
3 更なる現実の暴力への危惧とColaboへの応援のお願い
昨年来、Colaboに対するいわれのない、荒唐無稽なデマ、過激な誹謗中傷が止まりません。私たちは、デマや誹謗中傷が引き起こす直接の妨害行為を強く危惧し警戒してきましたが、本件妨害行為は、まさに私たちの危惧が現実化したものだと言えます。
(中略)
「Colaboの会計に不正がある」との言説はデマであります。そのことは、2023年1月4日公開の住民監査請求結果で明らかにされています。
(中略)
インターネットに公開された本件妨害行為を見た人々からは「京都朝鮮学校襲撃事件とそっくりだ」という指摘が複数あります。ナチスドイツの「クリスタルナハト(水晶の夜)」を連想した人もいました。在日コリアンへの差別では、「在日特権」などのデマがネットで大量に流布され、在日コリアンへの危害を促す過激なデモが路上で繰り返された結果、それに扇動された人々が、京都朝鮮学校への襲撃事件や、ウトロ放火事件等、深刻な憎悪犯罪(ヘイトクライム)を引き起こしました。デマや誹謗中傷が犯罪の引き金になるのが憎悪犯罪の特徴です。
(中略)
私たちは、本件妨害行為を憎悪犯罪(ヘイトクライム)と表現しました。憎悪犯罪は主に性的マイノリティや人種的マイノリティに対する犯罪を表現する語であり、女性に対する暴力等を表現する語としては必ずしも定着していません。しかし、本件妨害行為は、上記のとおり、過去に繰り返された在日コリアンへの憎悪犯罪と非常に似た構造を持っています。同時に、本件で攻撃のターゲットとされたのは困難を抱える若年女性たちであり、社会の最も弱い層に対する攻撃という点でも共通しているのです。本件の問題の深刻さを表現する語としては、「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」以外に考えられません。
(以下省略)
まず全文に関してはhttps://colabo-official.net/にて、
興味のある方は各々のご確認をお願いします。
とりあえずリンクしないアドレスを貼っておきますね。
さて、年末からなにかと話題のColabo問題です。
自分は単なる傍観者でいました。
個人的に気になったのは、
インターネットのSNS等では話題沸騰なのに、
テレビや新聞といったマスメディアが一切取り上げないことが、
気がかりだったことぐらいですね。
最近はポツポツと取り上げているようですが、
政権与党批判の材料にならず、
むしろ共産党といった野党側が絡んでおりますゆえに、
野党好きなマスメディアは取りあげなかったのでしょうね。
ただ、今回取り上げた抗議声明文がいくらなんでも、
あまりにも酷い内容だと思っていますので、
以下に考察させていただきます。
「インターネット上で繰り返される荒唐無稽なデマや過激な誹謗中傷」
発端は会計に「不審点があるから是正してください」という、
至極単純明快な「問いかけ」だと思うのですが、
これらは「荒唐無稽」ですか?「誹謗中傷」ですかね?
「「Colaboの会計に不正がある」との言説はデマ」
確かに「不正がある」ではなく、
「不審点があるから是正して提出せよ」という指摘ですね。
少なくとも不正かどうか決めるのはColaboではありません。
以上については別にここで新しく発見されたわけでなく、
既に散々指摘されていることだと思います。
「「京都朝鮮学校襲撃事件とそっくりだ」という指摘」
なんかいきなりスゴいのが出てきたぞ…と思ったので、
自分なりに調べてみましたが、
この発端は朝鮮学校側の「不法占拠」ですね。
「不法」を「指摘」したのが、
いつの間にか「差別問題」に変わっていたって感じです。
ま、あの「在特会」が絡んでますから、
ちょっとややこしくなっているみたいですが、
興味がある方は各々ググってくださいな。
そして大事なことですから繰り返しますが、
この問題の端緒は「不法占拠」ですからね。
そういった意味では「不法」と「不審」あるいは「不正」って、
なんか似ていませんかね?
「ナチスドイツの「クリスタルナハト(水晶の夜)」を連想した人」
もう、笑っちゃうぐらい素っ頓狂な発想ですね。
どこにどのような接点があるのか、
今世紀では解明することができないような、
極めて難解な難問でしょう。
唯一理解できるのは、
「ヤツラハナチストオナジアクニンダ!」光線を、
いろんな人に向けて撃っていることですね。
いや、見えない敵に撃ちまくってるような…
効果があるかどうか知りませんけどね。
しかし何がなんでも何でもかんでもナチスって…
ホント「ナチスの安売り」ですね。
「京都朝鮮学校襲撃事件」と「クリスタルナハト」について、
もう一つ思ったことがあります。
それは「やっぱりこの弁護士さんたちは狡猾だな」ってこと。
自分たちが直接発信しているのではなく、
あくまで「周囲の人」が言っているっていう体裁ですから、
「名誉棄損」という観点からすり抜けようとしている…
そんな気がしないでもないです。
「本件で攻撃のターゲットとされたのは困難を抱える若年女性たち」
これこそ最大かつ最強のデマだと思います。
繰り返しになりますが「会計に不審点がある」というのが、
Colabo問題の核心だと思っております。
ただそれだけの非常にわかりやすい話から、
どうして「若年女性がターゲット」といった、
あらぬ方向に話がそれるのか理解に苦しみます。
Colaboの活動そのものを阻害すること自体が、
すなわち「困難を抱える若年女性」を攻撃するような、
忌まわしき「憎悪犯罪(ヘイトクライム)」だと、
本気で「信じている」みたいですね。
誰もそんなこと言ってないしやってないし…
それでも信じているというのであれば、
あるいは「自分たちこそ正義そのものだ」と、
本気で考えているんでしょうね。
その正義をちょっとでも汚すようなものなら、
ありとあらゆる手段が正当化される…
そう思っているかもしれませんが、
自らの目的を達成させるために、
「あらゆる手段が正当化される」というのは、
これはつまりファシストと同じ考えですからね。
テロリストと同じ行動原理だと思います。
少なくとも自分はそう思っています。
そもそも誰もColaboの活動そのものを否定している人は、
多分、いないと思いますよ。
問題は「そこじゃない」「それじゃない」のに、
「デマだ」「差別だ」「誹謗中傷だ」「ヘイトクライムだ」と、
論点をすり替えすり替えして「不審点」を指摘した人たちを、
あたかもナチスのような「悪いヤツ」や「レイシスト」と、
恐ろしいまでの人格攻撃ばかりしているとしか思えません。
そして「ヘイトだ!」と叫んでいる人こそが、
新たにヘイトを増産しているような気がしてなりません。
これらの行為は自分にとって「差別の押し売り」なんです。
だから、こんなことはもうやめましょう。