空と無と仮と

マウンテンバイクでほぼ縦断 その⑥ 3日目──荒崎海岸の「ひめゆり散華の跡」

ひめゆりの塔でのちょっとした休憩を終えて、

再び摩文仁方面に向かいます。

少し走っただけで米須の信号があり、

そこを右折して県道223号線に入ります。

道なりに進めば間違いなく荒崎海岸へ行けます。

 

そのまま先に進んでいくと県道が大きく右にカーブしますが、

直進していく道もあります。

ま、荒崎海岸に沿った道ですね。

ただし、県道のように舗装はされていません。

自動車一台が通れるくらいの、

赤茶色い轍がむき出しだった農道のようなものですかね。

当時はそんな感じでしたが、

Youtubeでどなたかがアップした動画を見ると、

現在でもあまり変わっていないと思います。

 

その赤茶けた道を覆うような植物が茂っていましたが、

それがまるでトンネルになっているぐらいの高さなんです。

いやはや、人の背丈より高いんですよ。

それが両側にびっしりとね。

最初はサトウキビかなと思いましたが、

植物に詳しくも興味もありませんから、

今もってそいつらの名前がわかりません。

 

とにかく進みました。

100~200メートルくらいかな?

万が一対向車が来てしまえば、

たとえ軽トラックでもすれ違えないような狭さですが、

自分はマウンテンバイクなのでその点は問題ありません。

 

そうこうするうちにポッカリと視界が開けて、

車なら数台駐車できるような空き地に辿りつきました。

未舗装の赤茶けた道はそのまま、

まっすぐ続いています。

あとからわかったのですが、

その道は畑を突っ切って喜屋武岬まで続く道だったのですね。

本日最初に出向いた喜屋武岬だけど、

ひめゆりの塔を経由した今回のルートは、

どうやらかなりの遠回りだったようです。

ま、別にいいか…

 

その空き地からは海岸に向かって伸びている、

まさに人しか通れないような細い道がありました。

方角からして確実に荒崎海岸まで行けそうです。

現在はわかりやすい案内版が所々あるみたいですが、

当時そんな親切なものなんてひとつもありません。

 

前回「ひめゆり散華の跡」の場所がわからず、

今回はだいたいの目星をつけてきたと書きましたが、

「荒崎海岸まで行けば何とかなるんじゃないかなぁ」

という程度の目星だったので、

どこに出るのかさっぱりわかりませんが、

とにもかくにもその細い道を進みます。

 

案の定、荒崎海岸に辿りつきました。

海岸といっても砂浜ではなく、

ゴツゴツした岩ばかりですね。

いや、ゴツゴツというよりもトゲトゲしいです。

地質学には詳しくありませんが、

元々はサンゴ礁だったのではないでしょうか?

沖縄自体も隆起サンゴ礁ですからね。

ビーチサンダルやクロックスみたいなやつで歩こうとすれば、

必ずケガするような、

ちょっと危ない場所ですね。

 

よ~くあたりを見回すと左手のほうに何かがあります。

その何かをもっとよく見てみると、

そこまでの道がうっすら見えるんですよね。

しかも途中には石段というか、

階段のようなものまであります。

足場が悪いので気をつけながら、

とにかく歩いていきました。

 

 

 

ありました!ありましたよ!

これが「ひめゆり散華の跡」です。

もう一度言いますが、

この当時は「ひめゆり最後の地」です。

 

ただし、上記の画像は今回の旅よりもすこし後で、

レンタカーで再び訪れた時の画像です。

状況がほぼ同じでしたから、

参考までに掲載しときます。

ちなみにアホな顔でアホなグラサンしているのは、

若い時分のわたくしめでございます。

なんでジーンズにTシャツ入れ込んでいるのか?

オシャレモンスターじゃないから自分にもわかりません…


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