「お客様、列に並んでください」
「お客様、それではカードの向きが逆です」
「お客様、カードを忘れています」
「お客様、お釣りを忘れています」
賑わう週末のショッピングモール。
レジも大混雑。
そこに並ぶ多くのお年寄りたちに、
係の方々の呼びかけがひと際大きく響きます。
清算の仕方が自動になったり半自動になったり、
ここ数年でレジは激しく変化しました。
戸惑いを感じるのは、お年寄りたちばかりではない。
私だってセルフってちょっと緊張する。
しかしながら、この変化はもう止められないでしょう・・・。
コンビニのレジの無人化もあと1年くらいでほぼ100%になる?
いや、1年もかからないかもしれません。
呼びかけされた方々は、
しれっと無表情の人もいれば「ああ、すいません」と謝る人もいました。
でも共通していたのは、皆大声で呼び止められたこと。
耳が遠いだろうと決めつけられているんですよね。
まあ、年齢的にそうなんでしょうけど、
私ならかなり恥ずかしい・・・。
耳は遠いが、そんなに大きな声で言わなくてもわかると思ってしまう・・・。
レジの大変革。
今まではチェッカーがぱぱっと数字を打ち、現金を払う。
でも今はセルフが多く、お支払いはカードやスマホ決済。
小銭を探している人を見ると、
「早くしろよ。今時現金かよ」なんて苛立つ方もいるでしょう。
デジタル社会の波は、
これから生きていく上でどうしても超えていかなければなりません。
しかしながら、苦手な人だって多くいる。
もう少し優しく穏やかに、波を超えていけるようフォローはできないのかな。
レジで困惑している人たちを見て、何だか切ない気持ちになりました。