2種登録選手と特別指定選手とを説明できますか？

プロフェッショナル契約を締結していないけれども、Jリーグ戦に出場できる手続きを取る制度が確立されています。
その制度を何と呼ぶか、ご存知ですか？

制度は二つ存在。
一つは特別指定、一つは2種登録。
この二つの名称、見聞したことはあるはずです。
無いならば、失礼ながらJクラブサポーター失格。

それでは、各々の運用はご承知？

2種登録とは、自分達のクラブの育成組織の高校生に対して為すこと。
アルビレックス新潟ならばアルビレックス新潟U-18の、モンテディオ山形ならばモンテディオ山形ユースの、選手をそうすること。

特別指定とは、高校のサッカー部並びに大学のサッカー部の優秀有望選手を、日本サッカー協会の認可を受けて、登録すること。
たとえば、新潟西高校や北越高校、新潟経営大学のサッカー部員をアルビレックス新潟の試合に出場させるように手配するときは、特別指定と呼称します。

だから、アルビレックス新潟U-18の選手を「特別指定」することは不可能だし、例えば帝京長岡高校サッカー部員のことをアルビレックス新潟の「2種登録」にすることも無理。

では「2種」の意味は？
日本サッカー協会の定めた区分で、男子大学生や男子社会人たちは1種、男子高校生年代は2種、男子中学生年代は3種。
アルビレックス新潟U-18は高校生の集まりだから2種ですよね。
2種の選手を1種のJリーグ戦に出場可能なように登録するから「2種登録」。


女子サッカーには「2種登録」とは表記できません。
理由は、女子に2種は無いから。
女子は3種も4種も無く、大人も子どもも一括りで「女子」。
従って、アルビレックス新潟レディースU-18の選手が、プレナスなでしこリーグ戦にも出場できるようにすることは「下部組織登録」と呼称。
瀬倉春陽(はるひ)や瀧澤莉央さん(4月から神奈川大学女子サッカー部)らが昨季登録されたけど、これは下部組織登録です。

なお、女子サッカーにも共通して「特別指定登録」はあります。
昨シーズンの小島美玖がそうだし、日本体育大学時代の大友麻衣子も。
高校サッカー部・大学サッカー部でないけど、JFAアカデミーの選手をそうすることも特別指定登録と呼ぶのです。