9月27日は、ジェフユナイテッド千葉VSアルビレックス新潟の入場チケット発売日ですよ!!!!
順位の近い相手、眼下の敵であるジェフUを打ち負かすためには、大勢のアルビサポーターの声援は欠かせない要素。
明後日、ファミリーマートやローソン等で、フクダ電子アリーナでの観戦チケットを求める行列が、新潟県内で多く見られるといいのだけど。
JR駅のみどりの窓口・びゅうプラザでも買えるんだけど、こちらにも行列ができるといいのだけど。
けど、チケットぴあ等への電話予約は、スムーズに繋がりますように。
27日中に、アウエーゴール裏自由席がソールドアウトになれば最高だなあ。
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2008プレナスなでしこリーグ第14節、アルビレックス新潟レディース×INACレオネッサがタイムアップを迎えた瞬間、客席からは
“奥山~腹を切れ~”
という怒声が飛んだ。
農繁期と重なり、雨が降っていたこともあり、入場者数は800人にも満たず。
そんな閑散とした中で、この怒号というか野次は、五十公野陸上競技場内に響き渡り、ただでさえ白け切ったスタジアムの空気が、より凍ってしまった。
ちなみに、なでしこジャパンの五輪効果など、この日は、ちっとも現れない…
アルビには五輪選手はいないけど、INACにはいるんだよね。
複雑な思いだけど、原や海堀やプレチーニャ目当てで、ちっとは来場者が増えると思ったんだけどね…
さて、奥山監督への野次が耳に入った瞬間、吾輩は不快感を催したのだけど、時間が経つに連れて、この野次は間違ってないよなあと感じるようなった次第。
というのは、この日の奥山監督の選手起用が、裏目に出た恰好だから。
不動のセンターバック2人を出場停止で欠き、ハイタワーFW菅澤優衣香も理由は理解らないけども欠場、エース上尾野辺めぐみは前節に宮間あやに脚を削られてしまい大事を取ってベンチスタート。
どうでもよくないことだけど、めぐみが宮間に受けたファールはイエローカードもの。
けど、主審は宮間に警告を与えず、でも、めぐみは負傷してしまい。
なんだか、「やられ損」って感じ。
桜も東山も菅澤もめぐみも、代えの効かない選手たち。
こんな風に、飛車角抜きでINACに挑まなくてはならないのだから、奥山監督の苦悩は計り知れなかったことでしょう。
これがね、残留争い真っ只中のチーム状況じゃなかったら、まだマシなんだけど、生憎とアルビLは降格圏内にどっぷりと浸かっているわけで、誰を代役で起用するかを検討するのは、相当に難しかったことでしょう。
で、スタメンはこういう布陣に――
大堀
牧野
このみ 中島
深田 桂
詫間 山本 優理 井上
大友
センターバックには、山本と優理をコンバート。
山本の起用は予想できたけど、優理をCBにとはね。
桂だとばっかり思ってた。
吾輩が今シーズン観戦したゲームは全てワンボランチシステムだったんだけど、この日は深田と桂のダブルボランチ。
まさか、まさかの深田未央の中盤底での抜擢。
まさかまさかは、大堀幸恵のワントップも同様でした。
彼女が最前線に張り付く、というのは1ナノミクロンも予想してなかったです。
ワントップにするにしても、アルビには他に人材がいるわけで―牧野や中島、口木など―この日、一番のサプライズ采配でしたね。
なんにしろ、奥山監督の苦悩が透けて見える選手起用でしたわ。
そんでもって、結果的に、奥山監督の「賭け」にも思えた起用は、見事に外れてしまう……
まず、深田選手。
5月のベレーザ戦などでも起用された彼女は、90分間フルタイムで安定したパフォーマンスは発揮できないけど、45分間限定ならば、なんとかギリギリ持ち堪えることができる。
INAC戦でスタメンに起用するに当たり、奥山監督は行けるところまで使って、途中で別の選手にスイッチ、という腹積もりだったと思う。
でも、彼女に任せたポジションがボランチだったというのが……
そもそも真ん中のポジションは深田の本職じゃなく、INACの攻撃を跳ね返すのに四苦八苦。
向こうのキック&ラッシュに、付いていくのがやっとの状態。
原歩の先制点は、それはそれはワールドクラスの素晴らしいものだったけど、深田がタイトに詰めていれば防げていたはずのもの。
2失点目はFKからだったんだけど、これまた深田のやや不用意なファールを受けてのセットプレーだった。
明らかに戦前のゲームプランが崩れてしまい、奥山監督は、前半30分時点で、深田未央から上尾野辺めぐみへと選手交替させることに。
この交替は、未央には相当に辛かったことに違いありません。
瑞穂での名古屋グランパス戦で、前半45分待たずして交代させられた郁哉が、試合後に相当に凹んだ旨のコメントを述べていたけど、深田は郁哉以上だったと思われます。
自らのミスで2失点したような形だし、負傷でもないのに前半のうちでの交代。
この日、自宅で泣き腫らしていたんじゃなかろうか。
このように、深田のボランチ起用も外れたけど、ワントップの大堀幸恵抜擢もまた、空振りに終わったわけで…
試合中サポ仲間と、大堀をワントップに据えた奥山監督の意図を推察しました。
彼女はボールキープ力に長けているので、彼女の作る〝タメ〟を期待したのではないかと!
事実、モバイルアルビレックスに載ってた奥山監督の試合後コメントには、同趣旨のことが語られていました。
確かに、大堀は〝タメ〟を作れる選手なんだけど、そもそも彼女は中盤の選手で「パスの出し手」で、「パスの貰い手」じゃない。
敵チームのDFと競り合いながら、後方からの味方のパスを収めることに不慣れだと思う。
喩えるならば、小笠原満男や遠藤保仁に、ワントップを任せるようなものでしょう。
実際、INACのDFである山岸らとの攻防に苦労し、ポジショニングが不安定。
大堀にパスを放り込みたくても、奪われるリスクが高すぎて、それが出来ない。
パスが渡っても、直ぐに潰される。
ポストプレイヤーとしての態を為してなかったです。
結局、前半30分過ぎくらいに、大堀幸恵は2列目に下がり、牧野が最前線に。
前半、こうした選手起用が裏目に出てしまい、主導権を奪われたのが最後まで響いた形です。
また、6月にINACと対戦したときの〝経験〟を、INACがちゃんと活かしてきました。
前回に戦ったときも、前半[0-2]でリードを許した形で折り返したのだけど、アルビが後半2点返して引き分けに持ち込めました。
INACには、屈辱だったわけです。
だからこそ、9月21日の後半45分間のINACは、油断など微塵も無く、追加点も奪ってゲームをクローズド。
というわけで、奥山監督の責任を追及する野次は、ある種の妥当性があったなと思います。
もちろん、選手起用を異なるものにしていたら、アルビレディースが勝利していたかといえば、それは怪しいのだけど、あそこまでの完敗にはなってなかったんじゃなかろうか。
ではあるけれど、新潟の選手層が薄い、というのが背景にあるわけです。
だから、奥山監督の采配が100%悪かったとも言えない訳で。
いやはや、今まで敢えて意識してこなかったけど、INAC戦を観て、“うちって、トップチーム同様に選手層が薄いなあ”としみじみと感じたましたね。
試合終了後、帰宅するのかクラブハウスに戻るのか分からないけど、スタジアムを後にする野村や藤巻らと遭遇。
彼女たちベテランは、この日、ベンチ入りすらしてません。
“ああ、こういう苦しいときこそ、ベテランの力が必要なのに”
先週の日曜日だけじゃなく、今季、新潟レディースのベテランはあまり活躍していません。
今季のアルビは、若返りが進んでいます。
若さは勢いになる反面、経験不足や精神面の未熟さが仇になり、チーム状況が下降線を辿っているときは、若さがマイナスに働くもの。
そんなときは、ベテランが〝弾除け〟にならなくちゃいけないのに、うちは、それがないんだよなあ。
他のチームを眺めてみると、上位チームには、大抵、便りになるベテランがいます。
伊賀のように、宮本ともみがいても最下位ということもあるけど、兎に角、ベテランがピッチに出ていない、バックアッパーとしていない、というのはイタイ。
若手・中堅で構成されたアルビレディースは、2~3年先を見据えたら楽しみなんだけど、現在は、〝若さ〟が足枷になっているんだよなあ。
さて、アルビレディースは、そもそも国民体育大会向けに結成された存在。
目下、大分国体への準備中。
大分国体で、なにがしかの経験を得て、リーグ戦第3クールに挑んでもらいたいです。