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ルートインBCリーグ「消滅」は大げさ 村山代表個別インタビュー

2020年05月11日 17時30分00秒 | ルートインBCリーグ
日本経済新聞が、ルートインBCリーグの村山哲二代表にインタビューをし、それが5月6日付紙面で掲載されました。
日刊スポーツ新聞が、4月23日付の3ページ目で大々的に「BCリーグ存続危機」と題して、球団消滅の可能性に言及していましたが、それは大袈裟だと村山代表は言っています。


緊急事態宣言の延長が決まり、新型コロナウイルスとの戦いは長期戦が避けられない状況になりつつある。
経営体力に乏しい多くの中堅・零細企業が悲鳴を上げる中、「野球界の中小企業」ともいえる独立リーグはどうなるのか。
「我々には我々なりの強みがある」。
東北から関西まで12球団が参加するルートインBCリーグの村山哲二代表は、リーグの火をともし続けるべく立ち向かう。

――4月11日に予定されていた開幕は6月中旬以降に延期され、一部では「消滅危機」とも報じられた。大企業の後ろ盾がないBCリーグはそれほど危機的状況なのか。

「消滅するというのは大げさ。
今すぐに経営が立ち行かなくなるような球団はほとんどない。
(大半が売上高100億円以上の)日本野球機構(NPB)に比べると事業規模は大きく異なる。
1試合の入場者数は平均約600人で、シーズン中の選手の月給は平均15万円程度だ」

「各球団の年間収入は平均1億3千万~1億5千万円だが、チケット収入は15~20%にすぎない。
40~50%は(ユニホームに企業名を入れるなどする)スポンサーからの協賛金だ。
試合ができていない現状でもスポンサー料は入っている」

――だが試合ができなければ露出も減る。
スポンサー企業が離れてしまう恐れはないか。

「スポンサーは費用対効果うんぬんではなく、スポーツを通じて地域を活性化させるというリーグの趣旨に賛同してくれている。
協賛金も数万円程度から。小口でも支援できるため、100社以上から出資を受けている球団もある。
その点ではむしろ他のリーグよりも強いと考えている」

――いつごろ開幕できそうか。

「緊急事態宣言が緩和なり解除なりされないと(いつとは)示しづらい。
ウイルスの収束傾向や、他のプロスポーツの動向などを踏まえ、専門家の見解も参考に判断したい。
シーズン70試合とNPBの半分なので、日程的には多少余裕がある」

「観客を入れる場合は入場者数を満員時の25%程度に制限し、感染リスクを減らす方法を検討する。
審判や捕手、打者がマスクを着用してプレーする方法も考えている。
無観客にせざるを得ない場合も想定し、インターネットなどでの中継の準備も進める。
球場でスポンサーコールをするとか、試合の中継時にCMを流すことなどでスポンサーの満足度を高める努力をしたい」

――福島の岩村明憲監督などBCリーグは全球団の監督がNPB経験者。
近年は村田修一(現巨人2軍コーチ)のような実績ある選手の受け皿になるとともに、2007年の開始以来、50人弱をドラフトでNPBに送り込んできた。

「若手選手たちは人生を賭けてリーグに来ている。
青春の全てを犠牲にしており、一年一年が勝負だ。
選手たちにパフォーマンスを発揮してもらうために、なんとか試合を届けたい」

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