新潟市陸上競技場は男女プロサッカーリーグが催せない施設

アルビレックス新潟がJリーグに届け出ているホームスタジアムは「デンカビッグスワンスタジアム」のみです。
偶にtwitter、BBSに『(入場者数が減少したんだから)新潟市陸上競技場で試合をした方がいい』という書き込みが為されますが、それは無理な話、いや絶対不可能な話です。

AFCチャンピオンズリーグが整備されて、AFCは加盟協会にこんな指示を出しました。
❝ACLはさあ、立派なスタジアムでやりたいわけよ、UEFAチャンピオンズリーグみたいに。
ボロっちいスタジアムだとテレビ映え悪いでしょ、スポンサー料や放映権料にも跳ね返るわけよ。
ついでに、各クラブにも拍付けさせてよ、ブランド力高める基準を作っちゃってよ。
そのへん宜しくね！❞

Jリーグクラブライセンス制度ってありますよね。
これが出来たのは、元々ACLのため、AFCの指示で。
だから、J1開けるスタジアムは1万5000人以上収容しなくちゃいけない、照明は何ルクス以上じゃないとダメ、トイレはキレイなのがたくさんあること条件、等々が決められたわけです。
結果、新潟市陸上競技場はJ1はおろか、J2基準にも達しない施設に。
ライセンス制度が存在しなかった新潟の第1次J2時代は、市陸でばんばん試合を催せたというのにね。

WEリーグもまた、スタジアム基準を定めています。
目標観客動員は1試合平均5000人、よってイス席で5000人座れる競技場がないと加盟できません。
新潟市陸上競技場はその点は合格しているものの、大型映像装置がありません。
それにトイレは貧弱、トキめき新潟国体を機に増改築したけども数も場所も貧弱。
よって、アルビレックス新潟レディースは新潟市陸上競技場でWEリーグの主管試合は開催不可。

2010年代、新潟レディースは市陸でホームゲームを開く頻度を大きく増やしてきたけども、その歴史も2020年までです。
市陸を大幅に建て直して、大型映像装置を備え付けて、トイレも拡充しない限りは、おさらばです。

新潟県サッカー協会が主管する皇后杯JFA全日本女子サッカー選手権大会だと、ひょっとして市陸で行うことがあるかもしれませんが。