10日前、ラグビーフットボールの母国イングランドのスーパーヒーローであるジョニー・ウィルキンソン選手の仏トゥーロンへの移籍が発表されました。
ウィルキンソンは男前で、それにポジションは花形のスタンドオフだから、英国を始め世界中のラグビーファンから人気を博しているスーパースターです。
彼はイングランドのニューカッスル・アポンタインを本拠地とする「ファルコンズ」というチームの生え抜きで、そのチームの至宝だったんだけど、まあいろいろとあってチームを離れることに。
そして、その移籍先がフランス共和国の「トゥーロン」。
あ〃 ニューカッスル・アポンタインの住民は、この5月、世界で一番不幸な市民かもしれません。
というのは、サッカーの「ニューカッスル・ユナイテッド」というチームも存在しているんですが、こっちのチーム、プレミアリーグから降格してしまい、2009-2010シーズンからは2部リーグで戦うことに。
加えて、ウィルキンソンの退団……
ところで、スポーツ専門テレビ局『J SPORTS』のホームページでは、世界のラグビー情報を逐次リポートしてくれるんですが、そこでもウィルキンソン移籍のことが報じられているんだけども、そこに意外な情報が!!
なんと、大麻を吸引した咎で、日本ラグビー界を追放されたクリスチャン・ロアマヌもまた、トゥーロンへ加入するっていうじゃありませんか!!
マジでか!?
ということで、情報の裏取りで、トゥーロンの公式サイトにアクセスしたら、本当でしたわ。
彼の顔写真入りで、入団する旨のことが記載されています。
今年1月、東芝ブレイブルーパスに所属していたロアマヌは、大麻を吸引していた事実が発覚し、2度の検査で共に陽性反応が出たことで、チームを退団。
事実上の日本ラグビー界追放処分を受けました。
「罰」はそれだけじゃなく、東芝は日本選手権への出場を辞退する羽目に。
新聞の社会面でもそれなりのスペースを割かれてこの事件が報じられるなど、日本ラグビー界は大揺れに揺れた事件だったんです。
その〝張本人〟が、仏の金満クラブで、再起を図るとはね。
たぶん、東芝に在籍しているときよりは、報酬が高いでしょう。
なんとも皮肉な話。
でも、フランスラグビー界は、大麻のそういう前科者には〝甘々〟なんですかね?
それとも、向こうの価値観では、問題ないのか?
或いは、罪を憎んで人を憎まず、で再出発のチャンスを与える度量があるのか?
彼は今年で23歳。
だから、ここで才能がスポイルされるのは非常に勿体ないことではあるんですが、こうあっさり〝再就職〟されると、複雑な気分になります。