新潟アルビレックスBBが属する「bjリーグ」は、[独立リーグ]という位置づけ。
プロフェッショナルリーグなのに、日本バスケットボールリーグよりも集客力があるのに、[独立リーグ]……。
何故なら、bjリーグは、日本バスケットボール協会と〝喧嘩別れ〟する形で誕生したプロバスケットボールリーグだから。
そのため、bjリーグで、どんなに目覚しいハイパフォーマンスを発揮してても、日本代表選手には選抜されない。
それどころか、日本バスケットボール協会は、傘下のチームや団体に対して、“bjリーグと接触するな”という命令まで出している始末。
一方、bjリーグの最高責任者である河内敏光さんは、〝門戸開放〟。
日本バスケットボール協会と〝和解〟したいという姿勢を取り続けているんだけど、向こうは無視状態。
こうして、我が国には、「bjリーグ」と「日本バスケットボールリーグ」という2つの〝トップリーグ〟が〝並存〟している状態に。
昭和時代に喩えれば、馬場の「全日本プロレス」と猪木の「新日本プロレス」みたいな関係。
お互い、没交渉。
“全日の鶴田と新日の藤波、どっちが強い?”みたく、両リーグの強いもの同士、大阪エヴェッサとアイシンシーホースとの試合を観たくても、バスケット協会が門を閉ざしているので、実現できず。
“こりゃ当分、bjリーグは「アウトロー」の状態を余儀なくされるんだなぁ
平成になってから、全日と新日、それにノアと、昔じゃ考えられないくらいにプロレス団体の交流が進んでいるのに、バスケは当分、無理だな”
そう、思い続けていたんだけど、先月15日、突如、風向きが180度変わっちゃったんだってさ!
時事通信配信の記事より
<bjリーグとの統合検討へ=バスケット協会
日本バスケットボール協会は15日、理事会を開き、傘下の日本リーグと別組織となっているbjリーグとの統合を検討する作業部会を発足させる方針を決めた。
これまでbjリーグとの関係を拒絶してきたが、日本リーグ所属チームのbjリーグ移籍という動きも出ている。
木内貴史専務理事は、「時間はかかるだろうが、最終的には同じステージでファンに楽しんでもらいたい。
日本代表の強化のためにもいまの形を改善しないといけない」と話した。>
スポーツニッポン新聞の記事より
<いつの日か bjリーグVS日本リーグ
15日、都内で行われたバスケットボールの日本協会理事会で、日本リーグとbjリーグの統合へ向けた検討委員会を設置することを決めた。
現在、国内には協会傘下で企業チームとプロチームの混在した日本リーグと、協会から独立した完全プロのbjリーグが存在。
木内専務理事は「最終的には同じステージでファンに楽しんでもらいたい。
代表強化のためにも今の形を改善しないといけない。
反対意見はなかった」と説明。
今後、bjリーグ側と連携を図る方針だ。 >
サンケイスポーツ新聞の記事より
<日本リーグ、bjリーグとの連携を
日本バスケットボール協会は15日の理事会で、傘下に置く男子の日本リーグと、別組織のbjリーグとの連携を図るために作業部会を設置することを決めた。
木内貴史専務理事は両リーグが国内トップリーグという認識を示し「プロと企業チームの混在の日本リーグと完全プロのbjリーグにどういう接点があるかを考える。
日本代表の強化にもつながる」と話した。>
スムーズに事が運ぶとは考えてないけど、でも、これまでの経緯を鑑みたら、一大転換だよね。
リーグが分裂して、一番の迷惑を蒙っているのはファンであり、国内最高峰のバスケットボールリーグを楽しめずにいるのもファン。
ファン無視の、こういう対立は可及的速やかに解消してもらいたい。
そして、最終的に、どういう「落としどころ」を見つけるのだろう?
東芝にパナソニックにトヨタ自動車が、プロ化を首肯するのは、なかなか骨の折れることだと思うんだよね。
たとえば、プロリーグ=bjリーグ、社会人リーグにカテゴライズ分けして覇を競い、全日本選手権でプロ・アマオープンの雌雄を決する、そんなふうに結論付けるのだろうか?
ま、なんにせよ、〝正常化〟に向けて協会が動き出したことを歓迎します。