新潟アルビレックスBBの2008-2009シーズンが、5月10日を以って終幕を迎えました。
プレイオフで、浜松・東三河に敗れ去り、残念ながら悲願の初優勝はまたもお預けに。
こんなことを書くと酷だけど、でもこれは順当な結果だと思います。
レギュラーシーズンの通算成績24勝28敗、勝率5割に届かないチームが、一発勝負の要素が濃いプレイオフトーナメントを勝ち抜いて優勝を果たす―そんなの虫が良過ぎ。
なお、プレイオフトーナメントは
東京アパッチ(イースタン2位)×浜松・東三河フェニックス(イースタン1位)
大阪エヴェッサ(ウエスタン2位)×沖縄ゴールデンキングス(ウエスタン1位)
という組み合わせに。
bjリーグの優勝を決めるシステムは―
・「イースタンカンファレンス」「ウエスタンカンファレンス」でそれぞれ、レギュラーシーズン4位以上の成績を修める
・イースタンの1位と4位、2位と3位とで、先に2勝した方が勝ち抜けるというプレイオフを行う
・ウエスタンも同様のプレイオフを行う
・1位と4位の試合の勝者、2位と3位の試合の勝者によって、プレイオフ準決勝を行う
・準決勝を勝ち上がったチーム同士で決勝戦
この制度だと、レギュラーシーズンで4位のチームが優勝してしまう可能性も出てきてしまいますよね。
今季の東地区の4位は新潟、西地区は福岡、両チームとも勝率4割台。
他方、東地区1位の浜松・東三河は勝率6割9分2厘、沖縄は7割8分8厘。
レギュラーシーズンで負け数が先行したようなチームが、高い勝率を記録したチームを『短期決戦』で降して、bjリーグチャンピオンになったら、じゃあ、レギュラーシーズンの意味は何?ってなってしまいますわな。
従って、レギュラーシーズンの1位と2位同士で、両地区ともにセミファイナルを催せるのは至って順当。
不条理な組み合わせにならなくて良かったと。
これがね、アルビBBは4位だけど勝率は6割、そして1位は勝率6割5分とそんなに差が無い、というシチュエーションならば、新潟が勝ったとしても不条理さは少ないけどもね。
それにしても、こういうタイプのプレイオフは、〝順当な結果〟に落ち着くのが多いなあと。
レギュラーシーズンで勝っているチームほど、プレイオフでも強さを発揮する、そういうものなんですかね。
ラグビートップリーグのプレイオフ、マイクロソフトカップ然り。
協会傘下のバスケットボールリーグ然り。
プロ野球のクライマックスシリーズでは、リーグ戦1位になりながら日本選手権シリーズに出られなかったケースがあったけども、3位チームが日本一にも、日本二にもなれれていないのは、順当な結果か!
来季は、レギュラーシーズンで1位通過、最低でも2位通過する!
それくらいじゃないと、新潟アルビレックスBBの悲願の優勝はならないんじゃないでしょうかね。
とまあ、「建前論」を書いたけど、本音は…。
逆転、逆転、最後に同点に追いつき延長戦。
その最後も残り5秒での逆転ダンク。
良い所無しの浜松を尻目にみんながんばっていた。
逆に2戦目は面白いように(悔しいが)3点シュートを入れられる。
新潟が外す。3点シュートを入れられる。
悪循環に陥ってしまった。
ファイナル4を決める第3戦。
前半7:1の時は「ひょっとして・・・」て期待してしまいました。
ただその後が、浜松の出てくる選手が皆3点シュートを決めまくり、あれよあれよの点数差。
う~ん、レギュラーシーズン1位の実力。
来シーズンもがんばれアルビBB!!
本音ベースでは、たとえ「美味しいとこ取り」と言われようとも、新潟アルビBBの準決勝進出を願っていたんですけどね。
やはり、そんな「不条理」、そうそう簡単には起きませんね。
報道を読むと、第1戦の延長→逆転は、見事なモノだったようで。
それがせめてもの「意地」の現れだったんでしょう。
琉球は、前年度最下位から王者になりました。
だったら、新潟にも可能ですよね。
来季こそ、悲願のチャンピオンに!