二日目の朝、4時起きで荷物をまとめます。
4:30からうどん朝食。
屋根を叩く雨音は一晩中続いていました。
濡れた雨具を装着して登山準備。昨日不調の女性二人は離脱して下山します。
【7/24、大鳥池小屋-オツボ峰-以東岳-往路を下山撤退-大鳥口旅館泊】
6:00に大鳥池小屋-970mを出発。
キャンプ場を右折して以東岳まで高低差800mを登り詰めます。
昼過ぎからの天候回復に期待して、以東岳-中先峰-狐穴小屋-寒江山-竜門山小屋泊の予定。
直登コースを避け、左折してオツボ峰コースに入りました。
昨日の雨で濡れた急斜面をグイグイとガイドが引っ張ります。
蒸し暑さと汗で雨具の下も濡れ、久し振りに濡れに身を任せて登りました。
平地で休憩。一向に雨が止みませんのでガイドが悩んでいるようです。
取りあえず以東岳まで登るとのこと。天候回復を祈ります。
蒸し暑い急登から徐々に緩やかな尾根になりました。雨混じりの尾根風に助けられます。
時折り雨が小止みになり、天候回復の期待が持てます。
足元も泥道から小石の登山道になり、歩き易くなりました。
お花もチラホラと咲いています。
8:10に三角峰下の水場-1500mに到着。雪渓に下りて沢水を補給。
広いお花畑に入りました。歓声を上げながらも停止せずに通過。
雨の雫に濡れた花々を見て最後の頑張りです。
9:00にオツボ峰1640m (御坪峰)に到着。
ガイドから以東岳登頂後に下山するとの決定が出されました。
大鳥池小屋泊りか確認すると、冷えた体調を考慮して大鳥口の旅館まで下るとのこと。
ここから岩場のある尾根道になりました。下山する単独男性とご挨拶。
小さなアップダウンを乗り越えて10:25に200名山・以東岳-1771mに到着。
200名山一筆書きの田中さんが6時頃に以東岳を通過と聞き、残念な以東岳でした。
朝日連峰の北端に位置し、山形県朝日村(鶴岡市)と新潟県朝日村(村上市)の境をなしている200名山。
100名山・大朝日岳の端整な三角錐に対し、累々と花崗岩の岩塊が肩を寄せ合う重量感あふれる山容
である。山頂から主峰大朝日岳への山並みは、ほぼ高さのそろった山々が連なっている。これは隆起した
山塊が、浸食により隆起準平原化したものと考えられている。北方は、切り立った戸立山、なだらかな
茶畑山へと続き、そのかなたに双子のような月山、鳥海山を望むことができる。
昼食かと思いきや、激しい土砂降りになって山頂から5分で撤退となりました。
オツボ峰を通過した頃に遠雷が鳴り出し、諦めがつきました。
山頂から宿とタクシーとの連絡が付き、宿で冷えた体を暖める算段になりました。
下山路は水が流れる泥沢となり、靴の踵口から水が浸入してきます。
木々を掴んでスリップ転倒を避けます。
高低差800mの一気下りで、大鳥池が見えてほっとします。
13:30にオツボ峰コース分岐を通過。
大鳥池湖畔を進んで大鳥池小屋に立寄ります。
13:35に大鳥池小屋に到着。遠雷が響いてきましたが樹林帯は安全です。
濡れたままでは小屋に入れません。スコールの様な雨に打たれながらベンチで休憩。
13:45に大鳥池小屋を出発。残り高低差440mになりました。
七曲を下ると、後は沢沿いの緩やかな道になります。
七曲を一気に下って沢沿いに出ました。増水した濁流が流れています。
14:55に七ツ滝沢で休憩。この下山路は安全な吊橋で通過できて感謝です。
15:40に冷水沢吊橋を通過。
以降はカメラのファインダー、フィルターが曇って撮影不可となりました。
途中で二組のパーティとご挨拶。明日の天候回復を期待しての山行です。
16:50に大鳥登山口・泡滝ダムに帰着。濡れたザックの重みか最後は左腰が攣り気味で、
一気下山高低差1240m、30000歩、11時間のズブ濡れ旅でした。40年前の体力が懐かしい限りです。
急ぎ、雨具を脱いでタクシーに乗車。
泡滝ダム林道付近の雨は小降りで、稜線のみ豪雨になっていたようです。
17:30に大鳥口の旅館に到着。濡れた装備を干した後、お風呂で体を癒しました。
朝方下山したお二人と一緒に19時から夕食。
林道途中でダム工事関係者の軽トラックに拾われたとのこと。幸運でしたね。
林道歩きでは小雨程度だったそうで、縦走路での豪雨とは別のようです。
濡れた登山靴に繰り返し新聞紙を詰めますが、乾燥は無理ですね。
22:30にフカフカ布団で就寝。朝日連峰縦走リベンジは何時になりますか。
明日は往路を戻って東京に帰ります。
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