残雪期の300名山・男鹿岳に登るため、P社の現地集合山行に参加。
【4/18、昭島駅-会津高原尾瀬口駅-民宿泊り】
小雨の昭島駅を11:16に出発。JR-東武線-野岩鉄道を乗り継いで移動。
15:54に会津高原尾瀬口駅に到着。
ここは荒海山に登った時に車で通過した南会津の駅です。
小雨っぽい中、徒歩5分程で集合地点の温泉宿に到着。
スキーシーズンを終えた辺りは閑散としています。
宿には渓流釣り客が数名宿泊しており、先週は大雪で撤退したそうです。
温泉入浴後、参加者6名とガイドで自己紹介しながら山の幸で夕食を頂きます。
熊の遭遇話に盛り上がり、今夏に予定の北海道遠征が怖くなってきました。
二度目の温泉入浴後、20時に就寝。
【4/19、民宿-男鹿岳-会津高原尾瀬口駅-昭島駅】
4時に起床。朝食弁当をお昼に回し、手持ちの食料で朝食を済ませます。
晴れ予報がどうやら当ったようです。
5時にガイドの車に乗って宿を出発。
除雪が終わった村落の細い林道を通り、栗生沢ゲートに5:20に到着。
二組の登山者が先行していきました。
登山支度を整え、ガイドが用意したワカンを持って栗生沢ゲートを5:40に出発。
今日は、登山口-795mから男鹿岳-1777mまで982mの残雪登山になります。
崩れた林道を進み、やがて男鹿岳山頂方面が見えてきました。
完全に廃道となった林道です。
徐々に残雪が多くなり、凍結しているため途中でアイゼンを装着しました。
背中には残雪に覆われた300名山・七ヶ岳。朝日が当ってきました。
7:15にオオガ沢橋-1050mを通過。
7:45に残雪期に登れる尾根の取り付きポイント-1150mに到着。
目印はありませんが、大川峠ルートを通らずにショートカットできます。
ここから急登の雪渓歩きになりました。
雪は凍結しており、潜らずに快適に歩けます。
熊の爪痕があちらこちらに見られました。
今年の残雪状態はベストとのこと。私はピッケル、ストック無しで歩けました。
背後の七ケ岳が綺麗に望めます。
ヤブ漕ぎも無くて山頂に直登するルートを取りました。
こんなに良いコンディションは滅多に無いとのこと。ゴールは間近のようです。
9:45に300名山・男鹿岳-1777m山頂に到着。
取り付きから2時間の安・近・短でガイドさんに感謝!!!
300名山・男鹿山(大佐飛山地-おおさびさんち)
那須岳から鬼怒沼山に至る70kmにおよぶ栃木県と福島県の県境上には、人の訪れることもまれな、
いくつもの山々が連なっている。三倉山、男鹿岳、荒海山、枯木山、帝釈山などのこうした山々の中でも、
男鹿岳は最も登られることの少ない山だろう。 那須野ガ原の北西に位置するこの山は、山頂の
大佐飛山(おおさびやま)の陰に隠れて栃木県側からその姿を望むことは難しい。
すぐ北に大川林道が、そしてすぐ東には塩那スカイラインが開かれているものの、全山深い樹林に
覆われ太古の静寂の中にある。山頂には三等三角点が埋設され、那須方面の展望はまことによい。
明瞭な登山道はないが、塩那道路から稜線上に踏み跡がある。男鹿岳から大佐飛山一帯にかけては、
ルートファインディングを確実に行う必要がある。主峰は大佐飛山(1908m)であるが登山道などは
整備されておらず、笹藪の影響を受けにくい残雪残る4月ごろがアクセスしやすいと言われている。
周辺は「大佐飛山自然環境保全地域」に指定されており、手付かずの自然が残る自然の宝庫となっている。
那須連山方面の展望でイマイチでした。
夏道となる板室温泉からの長~い林道方面。
大佐飛山方面になります。樹林帯で展望のない山頂ですが、残雪期のメリットですね。
三角点は雪の下、GPSを見ながらその付近の雪面にタッチしました。
大川峠経由の登山者が見えてきました。お疲れ様です。
我々は軽くお腹を満たし、10:10に下山開始。
まだまだ固い残雪を踏んで、同じ尾根ルートを快適に下ります。
踏み跡が少し見られますが個人では怖い尾根ルートで、ヤブ漕ぎになったらアウトでしょう。
熊棚と呼ばれるクマの座布団。木の実を食べた跡です。
11:15に尾根の取り付き点に到着。約1時間の下山でした。
ここからノンビリと林道歩きになります。
残雪が緩くなって少し潜ります。朝一の固さは無くなりました。
林道脇の滝から落下した大きなつららです。
11:30にオオガ沢橋を通過。
途中で雲の合間の青空を見ながら、宿のお弁当で昼食を摂りました。
持参したワカンを使いませんでしたが、装着方法を練習しました。
残雪が消え始めてアイゼンを外します。
所々の残雪も緩くなってきて問題ありません。
13:00に林道ゲートに帰着。高低差982m、7.5時間、34000歩の快適な残雪登山となりました。
駅に向かう途中で放射能計測器に立寄り。0.044μSv/hとありました。
宿に戻って荷物をまとめ、温泉をパスして14:19の区間快速電車に乗りました。
19:00に昭島駅に帰着。ガイド登山のメリットを享受できた残雪の山旅でした。
次は200名山の難関峰・笈ヶ岳に残雪ルートで登ります。
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