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今日はどこへ行こうかな 

スエズ運河航行

2012年10月31日 | 旅行

紅海を進んでいよいよ地中海に抜けるスエズ運河を航行します。

【6/4、スエズ運河航行-エジプト・ポートサイド着岸-市内見学】

朝4時に起床、デッキにてエジプト・アフリカ大陸側に沈む満月を撮影。

全長193kmに及ぶスエズ運河は一方通行のため、航行開始ポイントに集結して船列を組みます。

5時にシナイ半島側から昇る朝日を撮影。

航行許可と下記の条件を満たしてスエズ運河に入ります。

             ◎ 通行料は一人2万円×乗員1,200名=2,400万円程支払いのようです。
             ◎ 土産業者が乗船し、船内で開店すること。 ⇒ 強気で負けませんが結構売れてました。

GPSにて約9時間の航行ログを記録します。

  

【スエズ運河】
1869年に開通したスエズ運河。その掘削には、エジプト人の強制労働も使われながら約10年間掛かった。
ある説によれば、30,000人が常時使役され続け、様々な国からのべ150万人がこの労働に従事したという。
そして、数千人がこの労働で死亡したとも見積もられる。
東西交通の大動脈となったこの運河を巡り、歴史的にも様々な利権争いが続いてきました。

運河の入り口に見えた綺麗なモスク。

水先案内は軍船とタグボートが務め、我々は先頭です。(関係者に鼻薬を効かせたそうです)

運河の最小巾はこの位で、大型船のすれ違いは厳しいですね。

列車を撮影、電線が見えませんのでディーゼル機関車でしょうか。

軍隊の詰め所が頻繁に見られました。
アラブの春では民衆に味方した軍ですが、仕事が無い国では軍人が多くなりますね

基地の装甲車、選挙待ちで政情は落ち着いていますが何か起きると怖い国です。

右岸のシナイ半島側はほぼ砂山で未開発でした。
戦争の度にイスラエルに破壊されたためとのことです。

地雷等がばら撒かれていた砂漠かも知れません。

右岸に見えた戦争記念のオブジェでしょうか、弾痕らしき跡が。

中州のある広い運河地域で、左岸に見えた街並みと港

数隻の漁船と中州で魚か貝を獲る人達がいました。

 

右岸に見えた軍剣を模したような戦争記念オブジェ。

傍にWELCOME TO EGYPTの文字が。

無骨な軍事用の稼動橋でしょうか。

6時間程で一方通行の切り替えポイントを通過。
中州の向こうに待機する逆方向に向かう船列が見えました。

スエズ運河に唯一架けられた固定橋の「エジプト日本友好橋」。
以前に架けられた4つの橋は中東戦争で破壊されたそうです。

日本の援助で造られた橋で、中央部に両国の国旗があります。
橋を走行している車両はガラガラで、せっかくの援助に疑問を持ちました。

すぐ脇の両岸に長い車列が見えますが、カーフェリー乗船待ちの車です。

  

運河を通行する船の合間を使ってカーフェリーが渡河しています。

どうやら日本橋を有料にしてカーフェリー業者を守る算段をしているようです。

昼食時以外はオープンデッキに出て乾燥した砂漠気候のスエズ運河を充分に体感しました。
左岸の街並みが続くようになると運河の終着地ポートサイドです。

右岸の入り江に地中海に面する港湾施設が見えてきました。

時速20km/9時間のスエズ運河航行が終了し、ポートサイドに到着です。

沢山の土産店が待ち構える着岸ポイントに午後3時に到着。

目の前はヨーロッパの玄関口・地中海で、航行する大型船が見えます。

上陸許可を待って午後4時にポートサイド見学に出発。

【ポートサイド】
漁業、化学製品、加工食品、タバコ製品などが経済基盤となっている都市。
また、綿花や米などの重要な輸出港でもあり、スエズ運河を通る船への燃料供給地でもある。
エジプトにおける避暑地として、非関税地域としても栄えている。

港の土産店で売値をチェックすると、船内で販売した業者は2~4倍で相当儲けましたね。

 

2時間程の徒歩観光ですが、同室のお仲間は酒店探しです。

一応、安全そうで人で賑わう通りを歩きます。

 

何人かに訊ねたところ、親切な若者が案内してくれましたが電気製品の店です。
キョトンとしていると二階に上がれと・・、そこには世界のお酒が並んでいました。

宗教上、飲酒禁止のエジプトですが、探せば外国人向けの酒屋や飲ませる店がありますね。
ここで仲間がクレジットカードを置き忘れましたが、追いかけてきて返してくれました。

雑貨や生活用品の店が並ぶ通りも歩いて見ました。

笑顔の可愛い店番の子供達です。

記念写真もニッコリとOKしてくれました。

 

目鼻立ちの綺麗なエジプト美女が目立ちますが、こちらは写真撮影をお願いすると断られて残念。

 

アラブの春で観光客が激減したエジプトですが、特に身の危険は感じませんでした。

果物店とマーケットで飲み物、菓子類、安いナッツ類を買い出し。
ドルで支払うとレジの女性が電卓で換算して清算、しかし店を出ると4ドル不足で追いかけてきました。

後でチェックすると確かに計算ミスでしたので計算に弱いようです。
沢山買ったら安くする筈が、高くなって支払った人もいますので要注意。
海外では自前の電卓持参が確実です。

 

マーケットの入り口に立っていたおばあちゃんが、我々に釣り銭をくれるよう要求してきます。
無視して立ち去ると追いかけてきて、恵むのが当然のように悪態を付きました。

夕焼けが迫り、夕食時間に間に合うよう船に戻ります。

乗船時には必ず酒の持込チェックがあり、横浜迄の預りか一本1000円の税金支払いとなります。
皆さんペットボトルに詰替えたり隠したりで、懸命に逃れていましたが。

港に戻ると夕涼みの家族連れと久し振りの大型客船寄港の見学者達で賑わっていました。

 

 船上から夕焼けの街角を見ていると白煙の車が急停止、
自爆テロかとビックリしましたが車検が無い国のポンコツ車でした。

 

夕食後、久し振りの団体客目当てで深夜営業している港の土産屋を物色。

ここで耳についた言葉が「ワンダラー、ワンダラー・・・」、
我々は「ワンダラー攻撃」と呼びましたが、色々な国で売り子達が迫ってくる言葉でした。
売値の半額を相場と見て皆さん負けずに交渉しています。

明日は世界遺産のピラミッドとスフィンクスの見学ツアーに出かけますが、安全のため
観光警察の車両に保護されながら、首都カイロまでバス30台でのコンボ移動となります。


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