4時に起床して朝食。荷物をまとめて避難小屋宿泊の準備後、5時に宿を出発。
50kmを走行し、白金温泉の先にある林道ゲートを開錠して進み、登山口駐車場に5:50に到着。
先行車は三台。登山準備後、駐車場-826mを6:10に出発。
今日は美瑛岳-美瑛富士に高低差1230mを登り、避難小屋に泊って明日のオプタテシケ山を目指します。
【8/18、美瑛富士登山口-美瑛富士小屋-美瑛岳-美瑛富士-美瑛富士小屋泊り】
登山届けを書き込み、中年夫婦とご挨拶。オプタテシケ山を目指してピストンするとのこと。
この山域ではヒグマの出没が見られないため熊鈴は外します。
途中撤退を覚悟して時間を見ながら登るとのことでした。
私は小屋泊りの重い荷物のためスローペースで歩き出します。
左側へトラバースするような山道で、緩やかな樹林帯を進みます。
やっと尾根道に入ると、天然庭園と呼ばれる大岩だらけの登山道になりました。
美瑛富士避難小屋までの中間点を7:30に通過。
乾いた大岩を慎重に踏み渡りながら進みます。
やっと階段状の登山道になり、前方に美瑛富士が見えてきました。
避難小屋まで2km地点を8:10に通過。
樹林帯を抜けて草原に出るとオプタテシケ山への稜線が見えます。
所々に小さなお花畑が見られました。
美瑛富士の上空に青空が見えます。
避難小屋まで1km地点を8:45に通過、もう少しです。
これが避難小屋まで最後の登りになります。
9:25に美瑛富士小屋-1630mに到着。高低差800mを3時間15分掛かりました。
無人の小屋に荷物を置いて寝場所を確保。今夜はガラガラのようです。
小腹を満たしながら美瑛岳かオプタテシケ山かを再検討。昨日の日射疲労を考慮して手近な美瑛岳に決定。
軽くなったザックで10時に避難小屋を出発。正面の石垣山を横目に右手に進みます。
高低差420mの美瑛岳-美瑛富士に向います。
美瑛富士の左斜面にお花畑が見られます。
分岐点が見えてきました。トレランの男性とご挨拶。十勝岳から望岳台に下りるとのこと。
10:25に美瑛岳分岐点-1720mに到着。
左折して美瑛岳への急登に挑みます。
高低差320mのガレ場をゆっくりと登ります。背後には美瑛富士とオプタテシケ山が見えます。
やっと美瑛富士の標高を越えました。残り150m程になりました。
十勝岳分岐を右折して美瑛岳山頂に向います。
稜線の右端に岩場の山頂がありました。
岩場を登り詰めて11:35に美瑛岳-2052mに到着。
美瑛岳(びえいだけ)は、北海道上川郡美瑛町に位置する標高2,052mの火山である。石狩山地の十勝岳
連峰(十勝火山群)のひとつで、大雪山国立公園内にある二等三角点(点名「帯経しけ)の山である。
山名はアイヌ語で(ピイエ)「油ぎった」を意味し、山からの硫黄が川に流れ込んで濁っていた所以である。
美瑛岳南面の荒々しい爆裂火口から深いV字沢を形成し、ポンピ沢(アバレ川)の源頭となる。
また火山礫に覆われた主峰の十勝岳より古い火山ゆえ、山頂付近にはチングルマやエゾノツガザクラ
といった高山植物が自生している。
360度の展望です。湧いたガスが視界をさえぎりますが、十勝岳連峰の全景です。
先月は反対側の上ホロカメットク山から眺めました。
東側の十勝岳への縦走ルート。
展望を楽しみながら昼食を摂り、12時に下山開始。
鞍部まで岩場を下ります。重装備の単独縦走者とすれ違いご挨拶。
鞍部を通過して次の美瑛富士に向います。
高低差170mの緩やかな砂道を登り詰めます。
13:10に美瑛富士-1888mに到着。360度の展望です。
美瑛富士(びえいふじ)は、北海道上川郡美瑛町の十勝岳連峰北部に位置する標高1,888mの山
(コニーデ型火山)である。石狩山地の十勝岳連峰(十勝火山群)のひとつ。十勝岳の火山活動に伴い、
1万年以内の時期に形成されたと考えられている。通称として「富士」の名を関する山(郷土富士)は各地に
あるが、美瑛富士は山の正式な名前として「富士」と付けられている。火山ではあるが2010年現在、活動は
見られない。山域は大雪山国立公園に指定されている。山の上部は森林限界で高山植物が見られる。
山頂下には美瑛富士避難小屋が見えます。
明日登るオプタテシケ山への稜線。明日も晴れるよう祈ります。
登山口のある西側の白金温泉方面。
正面に美瑛岳を見ながら13:30に下山開始。
砂混じりの小石でスリップ注意です。
鞍部に下りると軽装の男性二人組とご挨拶。眠らずに縦走中で大雪山・黒岳を目指すと聞いてビックリ。
このルートには色々な山男が歩いていますね。私は避難小屋に戻ります。
オプタテシケ山縦走ルート分岐を左折して避難小屋に下ります。
14:10に避難小屋に帰着。夕食時間までまったりと一人休息できました。
中年夫婦の方はどこまで行けたのでしょうか。眠らない二人組が石垣山を登っていきました。
15時過ぎに女性二人組が立寄り、デポした荷物を回収。余ったチーズや非常食を頂きました。
これからヘッドランプ覚悟で白金温泉に下山とのことで、オプタテシケ往復に6時間掛かったようです。
その後に単独男性が着きました。明日オプタテシケ山を往復する道内の方です。
二人占めの小屋泊まりとなりました。夕食時間や就寝、起床時間を自然に合わせて行動します。
夕食後、「キチッ、キチッ」という甲高い鳴きウサギの声に釣られて周辺を散歩。
キャンプ場周辺の池やお花畑を一巡り。残念ながら姿を見せてくれませんでした。
美瑛富士の夕焼けを待ちましたが、濃いガスに覆われました。
穏やかな天候に恵まれて20時に就寝。夜半に外に出ると雲に覆われて星空は見られませんでした。
しかし曇り空のまま、オプタテシケ山を往復できることに期待できそうです。
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