小さな出来事、大きな足跡

小さなことを積み重ねて気が付くと自分の型ができている。取るに足りない事にも意味はある。

京都醍醐寺 真言密教の宇宙

2018-11-12 00:08:57 | 娯楽
世界文化遺産醍醐寺の展覧会、サントリー美術館で昨日まで開催していた。終了間際ギリギリ間に合った。
人気沸騰中で15時30分頃行ったのに混んでる混んでる。長蛇の列を見て
一瞬ひるんだがもちろん並んで待つ。

醍醐寺は京都と言っても山の上にあり、直接見に行くとなると登山をしなくてはならない。
行くことはないだろうなと思ったら向こうから来てくれてるのである。しかも六本木に。
有難いことである。

混雑の中、効率よく見れるようにと順路を設けてないので逆流する人も多数。小さい子はいなかったが、10代から80代くらいまでどの世代もいたと思う。わらわらして近寄れない作品多数。それでも行った甲斐があった。
本物のパワーがちゃんと伝わって来たから。

平安時代初期の創建。その後豊臣秀吉の援助を受けたこともあり、教科書に載ってた
豊臣秀吉像を見かけてびっくり! 学生の頃は勉強好きでもなく気にも留めなかったが
大人になった今は秀吉にまつわるさまざまな展示を見て感慨深い。秀吉の生涯最後の花見が
醍醐の花見だったそうだが、桜好きそうだなこの人。自身の人生も桜のようにうわーっと花開き、圧倒的に咲き誇り、その後はらはらと散り、地面にはりついて後続の道筋を作ろうと最後まで必死だったが もはや死に体。花びらは跡形もなく掃き清められてしまったという。


秀吉関係は思わぬ収穫だったが、本来の仏教美術に関する展示も良かったよ。
私は仏像目当てだったけど、ここでもまた思わぬ収穫。素晴らしい仏像がサントリー美術館のスマートな内装と合う。

例えば、薬師如来像の後ろには緑色のタペストリー。これ絶対醍醐寺のものではない!今時の新しさがありおしゃれだもん。これはこれで実際に醍醐寺で見るのとは違う良さが出る。

お互いを引き立て合うのに成功してると私は思った。
それと同時にサントリー美術館の施設としての力量も見せてもらった。さすが六本木
で勝負するだけある。

曲でいうところのカバーアルバムみたいな展示会だった。本家の曲が聞きたければやっぱり
実際に山に登って醍醐寺の空気感と共に鑑賞するのがいいだろう。しかし、実力がある人が名曲を歌いこなすのもまた良さがある。


展覧会はとにかく当たりはずれが大きくて、つまんない展覧会だとその後どこかに寄って帰らないと気が済まないが、おかげさまで無駄使いせずその後真っすぐ帰途についた。(*^^*)面白かった。



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