今年も江戸川区はやってくれました。何かの間違いかと思うほどの大物が来た。
その名もPHILHARMONIX (フィルハーモニクス)。ウィーンフィル・ベルリンフィル首席奏者を
はじめとする精鋭部隊の7人組。
そんなトッププレイヤー達が江戸川区総合文化センターに来てくれたのだ。
クラシックには未だ明るくなってないが、こんな機会もうないだろうと思い行ってきた。
このレベルの人達になると誰もが知るクラシックの名曲をベタなアレンジで演奏するという
コンサートではなく、わかりやすいかどうかで言えば素人向けではないような気も…。
だが何故か不思議と難解さや距離感は全く感じなかった。
印象としては、演奏者が音楽を全く邪魔しておらず、音楽に同化しているかのよう。
殆ど知らない曲だったが、リラックスして聴ける仕上がり。
普通大物であるほど、その人の発光するオーラが曲を凌ぐとか
その人の曲の解釈によって曲が凄い迫力に感じるとかベースは人ありきである。今まで観た
音楽の天才パターンとは違う職人技的というべきだろうか、伝統工芸を守る人間国宝みたいな感じ。
いつもコンサートから帰ると必ずテンション高めで、演奏者の才能だけでない、これまでの血のにじむ
ような努力に思いを馳せたりするのが常だが、昨日はそんな想像を連れて来る演奏ではなく、
ただシンプルに一流の演奏を届けて貰った感じ。どうやってこういう領域にたどり着くのやら。
クラシックの世界の第一線で長くやるってこういうことなのかもしれませんな。自分達らしさも
強くあるがやりたいことは自己主張ではなく音楽を楽しんでもらうこと。これを体現してる人達
を初めて見たかも?
チラシをよく見ると文化庁の助成により、子供たちに本格的な舞台芸術を鑑賞・体験してもらう
ため18歳以下無料、保護者半額チケットについての告知があった。こうした試みの一環で
江戸川に来てくれたんだろうか。アンコールの時はお写真OKタイムまであった。
いい機会だった。本当に。感じ方色々なので私の感想に普遍性があるとは思ってないけど、
一流の演奏であることだけは間違いなしです。
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