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「人生に悔いはない」なんてない、はず

2006年11月11日 | ハイロブレイン
先日、女子高生二人(共に17)が飛び降り自殺したというニュースを見た。彼女らは遺書を残しており、そこに「人生に悔いはない」と書かれていた。

正直、たった17年間で人生をまっとうしたとは思えないし、人生を語れる歳でもない。まだ成人にもなっていないのに、「人生に悔いはない」と書ける事が、すごくいびつで印象に強く残った。

彼女らは最期、どんな感情を持っていたのだろうか。

きっと死ぬからには原因は苦しいものや悲しいものだったと思うのに、「人生に悔いはない」と残す違和感をどうしても拭い切れない。親を悲しませないため、だとしたら明らかに無理がある。それで納得できる親なんてどこにもいない。精一杯の強がりだったのだろうか。

僕はきっと死ぬ直前まで「人生に悔いはない」という言葉なんて吐けないと思う。

悔いがあるからこそそれをモチベーションにして生きる。夢や目的の達成途中だから今は死ねない。人生はその〝今〟の継続だから、事故や病気が邪魔しない限り、寿命まで生きる。

彼女らの場合、本当に「悔いがない」と確信できたから死ぬ事に迷いがなかったのかもしれない。真実は今となっては誰もわからないけれど。



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