いゃ、去年の中国人女性の芥川賞受賞には驚かされたが、今回の文学界新人賞にイラン人女性が選出されたということに、日本文学の明日を見た。
丸山先生も、食事をもどしてしまうほど驚いたに違いない。
話題性という点ではこれ以上のものはなく、掲載誌はマチガイナク売れるだろう。タブン。
ただでさえわけのわからない作家が、ネットという闇の奥底で、蠢き出している。
先日、海堂尊と筒井先生の対談をスカパーで見た。
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北海道の新聞社の公募で、盗作作品を佳作として掲載したそうだ。もちろん、盗作が露見してから佳作も取り消されたそうだが、問題は盗作した者の年齢だ。なんとオン年78才だそうな…向田邦子の作品を盗作したそうだが、あながち選者を責められない。日本で発行されている小説などは天文学的数字?だろうし、そのすべてに目を通すなどは不可能に近い。ただ向田作品を読んでいれば、『あ、文体が似てるな』と気がつくかもしれないが . . . 本文を読む
そもそも、台詞回しが現代的にアレンジされ過ぎている時代劇があまり好きではない。小説も、『こんなこと言わんだろう』と思える言い回しが出てくると鼻じろむ。
もっともリアルなその時代の言葉で映画を創ったら、まるで何を言っているのかさっぱりわからず、字幕入りってことになるんだろう。
藤沢周平さん、亡くなられて数年経つかな…本当にその時代の人が話しているように読める、最後の時代小説作家でしたね。
女流作家で . . . 本文を読む
丸山健二著『田舎暮らしに殺されない法』を読む。
最近はやたらと、田舎暮らしを賛美するテレビ番組が多く、田舎だけではなく海外移住を称賛する番組までが出現するに至って、何かそら恐ろしいものを感じていたので、本書が警鐘を鳴らしている感があり、ですます調で優しく書かれている中にも、相当の覚悟をしなければ地方移住等するべきではないという、極めて真面目な一冊だ。
↓にも書いたが、NPOのいかがわしさにも、彼は . . . 本文を読む
「夏の流れ」初版を入手する。ひとつ分かったことは、丸山の勤め先が「江商」だったということだ。兼松と合併した商社だ。彼は職場の人間関係は書いても、いまでも仕事の内容に関して記述することはない。仁義に厚い男だ。それとも、仕事の内容を、よく把握していなかったのか?
「夏の流れ」初版には、丸健の若いころの写真が掲載されているが、それがなんと「朝青龍」そっくりだ。これには驚いた。まさか丸健が、モンゴリアンと . . . 本文を読む
かつて勤めていた会社に、片腕の職人がいた。将棋がめっぽう強く、明るく、とても身体に障害を持っているとは思えない人だった。彼が片腕を失った経緯について、一度聞いたことがある。当時、私の会社には出版部と印刷部があり、彼は印刷部で働いていた。轟音を轟かせて動く印刷機の傍では、身がすくむ思いをしたものだ。彼はその轟音轟く印刷機の中に潜り込んで、調整をしていて、シャツごと右腕を機械に持っていかれた。それでも . . . 本文を読む
佐々木譲氏の『エトロフ発緊急電』を読んだ。佐々木氏は私と同年代で、サラリーマンから作家になった優秀な逸材である。出身地の北海道を題材にした警察小説では右に出るものはいない。だが、最近某メジャー新聞社のデスクと一献きこしめしたとき、彼に佐々木氏のことを話すと、『警官の血』を読んでがあまりのくだらなさに、駄作と決めつけた言い方をされて驚いた。私は『警官の血』も、少しだが小説新潮の誌上で読んだことがあり . . . 本文を読む
いまから40年近く前、大学生の時に「夏の流れ」に出会った。簡潔な文体と、会話のテンポの良さ、死と生のコントラストが鮮やかであり、23歳の若者が描いたものとは思えなかった。大学卒業後、就職してから彼に興味を持ち、ちょっとした誤診で1カ月放り込まれた病院で「イヌワシ讃歌」などのエッセイを読み、その他の小説なども購入したが、なぜか若かった私には「アフリカの光」「サテンの夜」こそは読ませていただいたが、「 . . . 本文を読む
丸山健二という作家に出会ったのは、もうだいぶ以前になる。まだ大学生のとき、彼の「夏の流れ」、「正午なり」を読ませていただき感銘を覚え、エッセイなどもむさぼるように呼んだ。だが、「雨のドラゴン」「赤い眼」「朝日のあたる家」を読みこなすことができず、30数年の月日がたった。最近、我が家はリフォームをした。蔵書の一部を別の家に移したり廃棄したりしたが、作りつけた本棚が、私に読書を催促し、30数年前に放棄 . . . 本文を読む
リフォームは100%を求めて行ってはいけないのだろうか?これはウチだけの問題なのだろうか?業者をもう少し多くの業者から選ぶべきだったのだろうか?たとえば作り付けの家具がとんでもない寸法違いで仕上がっても、それは我慢すべきなのだろうか?システムキッチンのレンジフードが顔の高さまで下がっていても、それは構造上の欠陥なので、我慢するべき問題なのだろうか?様々な問題をはらみながら、もうすぐ完成する。だがそ . . . 本文を読む